えっと…「ワクワクしてきたぞ」が決め台詞になるんですかね?
聞いた途端、ダサっ!!と声に出てしまったのは私だけ?
っていうか、この聞いていて恥ずかしくなる感覚…
台詞以前にどこかでも感じた事あるような…と思いながら見ていたんですが、
多分「これがあなたのファイナルカットです」に近いものがあるんでしょうか。
あの作品では、普段はいきがっていて口調も乱暴なのに、
決め台詞を吐く時だけ敬語になるのに違和感を覚えた記憶があるんですけど。
本作でも一緒で、普段は「腐りきったお荷物集団」「まるでブレーメンの音楽隊」と
上手い例えをつけてはその理由を言葉巧みに語るキャラなのに、
心の中から湧き上がってくる感情を吐き出す時だけ
小学生並みの語彙力でしか表現しないのが謎で(笑)
あれは原作通りなのか。
もしオリジナルなら、もっと主人公に合ったかっこいい台詞があったんじゃなかろうか。
とにかく、初回を見た限りでは、台詞がダサっ!!という印象が一番に残ったのでありました。
事件の解決方法もちょっと納得しかねますねぇ。
法廷のシーンで保坂(筧利夫)も「許せなかったんです」と言っていた通り、
少なからず社長に対する憎しみの念を抱えていたのだとは思います。
でも…殺意でボートを転覆させた事に関しては、鷹野(亀梨和也)の憶測ですよね?
目撃者の証言はどこも意見が真っ二つになり、
残っていた映像も、あの行為が殺人に繋がるという確固たる証拠もない。
もちろん、社長の挑発的な発言を受けて苛立ちを覚えたあの一連のくだりも、
近くで聞いていた者もいなければ、ボイスレコーダーで録音もしていない。
序盤の回想では、もっと沖に行くよう急かされて舵を切っていたのが、
鷹野の憶測に合わせて、いつの間にか自分の意志で舵を切ったという事になっているし…
普通だったら証拠不十分だとして、
第1回だけで起訴処分を下す形にはならないのではないでしょうか。
鷹野の元医師という設定も「患者(被告人)に合った治療法を見つける」所で
活かされているのかもしれませんが、
今回の結末を見ると、自分しか知らない情報を後出しじゃんけんして、
憶測を法廷でベラベラ喋って、それを被告人に最終的に押しつけるのが
彼のスタイルなのかと思えてしまってモヤモヤします。
そもそも、本作が「医師から転職した天才弁護士が、冤罪の悲劇に苦しみながら(中略)
事件に関わる人々の魂を救う法廷推理ミステリー」とうたっておきながら、
第一印象を植え付ける初回の被告人は冤罪ではなかったですし。
“救う”という描写も分かりづらい。
途中に、実は優しかったのが伺えるエピソードを挟んだように、
前半はクールだが、後半は人情を滲ませて…といったメリハリを効かせたら
もっと”元医師の弁護士”らしさが出そうな気がしました。
うーん…ドS気質で自由気ままに動く主人公、
彼に振り回される部下の凸凹コンビ感、個性的なメンバーと、
何をやりたいか?どんな雰囲気にしたいのか?は凡そ掴めはしたものの、
全体的にこじんまりしていてベタな弁護士モノに留まってしまっていますね。
複数体制の脚本家である事が、軌道修正的な意味合いで
良い方向に向かうと良いのですが…。
Source: りんころのひとりごと。
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