3話の感想も書いてじわじわ追いつく気でいましたが…
話の進みが遅い以上、本作への印象もほぼ一緒なため、1話分飛ばす事にしました(笑)
でも、3話の内容にちょこっと触れるとするなら。
直哉(山田裕貴)の「動け。働け!」の喝のお陰で、
電車に乗っている人々全員ではないとは言え
やっと自主的に食料や道具を探す人が増えてきたのと、
何より、おばあちゃんがみんなに明かしていた心臓の手術の件は良かったかな?と思います。
「目が覚めたら…動いてた。頑張る理由、それだけよ。心臓が動いてるから…」
それを聞いて、ご飯を食べる気になった寺崎(松雪泰子)の流れがね…
どんなに信じられない出来事に遭遇したとしても、現状が絶望感に溢れていたとしても、
今自分がこうして普通に立てて、歩けて、
物を食べられるほど元気で生きている”小さな奇跡”を信じてみれば
いつか”大きな奇跡”だって生まれるかもしれない。
そんなちょっとした光は感じられて、心にスッと刺さるエピソードでした。
さて、前回の感想はそこまでにしておいて、今回の感想に入りますが…
まぁ〜〜何と言うか…こちらはこちらで「今更?」が目立つ回でしたねぇ。
前回の時点では「発生から間もなく1週間」、
で、今回の中盤で「三日三晩寝てたのよ」という台詞があった辺り、
少なからず1週間は経っている事を想定すると、
サバイバル生活の基礎であろう火おこしを”今”練習するの?
しかも、まずは優斗(赤楚衛二)しかやっていないって?っていう疑問も
もちろん出てくるんですけど。
中でも私がズッコケてしまったのは、
田中(杉本哲太)による防犯指導が”1週間後に”始まった事にあるんです。
以前の感想でも書きましたが…観光地ならともかく、
どこに何があるのか、人が住み着いているのか、
どんな場所かすら分からない得体の知れない山にいるんですよね?
いつもの世界に戻れないまま何日も滞在しなければならないと分かった時に、
何とか生き延びられるよう、個人個人で危機管理や周りに対して警戒心は持つでしょうし。
大体、まともな水や食料も探せていないまま何日か経っているならとっくに飢餓状態で、
初回の玲奈(古川琴音)みたいに、他人のカバンから物を盗み取る人も
ゾロゾロ出てくる気がするんです。
実際はあんなに乗車人数が多ければ、自分の利益しか考えない人も1人や2人はいるはずなのに…
そこを誰も考えずに行動しているのも、あまりにもファンタジー過ぎると思います。
ファンタジーと言えばもう1つ…
「懸命に生き、元の世界に戻ろうとする姿を描く(公式サイトより)」物語なのに、
登場人物の回想の盛り込み具合が緊迫感を削いでいるのも、やっぱり気になりますね。
言い換えれば、パーソナルな描写が話の腰を折ってしまっているんです。
いつも多いなぁと思って見てはいましたが…
今回は優斗(赤楚衛二)の過去を掘り下げた回だっただけにより顕著になっていて、
もう過去は良いから、早くワープした真相に触れる話を進めて!と
焦ったい気持ちにさせられてしまいました。
終盤の方で6号車の面々との対面があり、マンネリ化した展開に
やっと新風を吹かせてくれそうな期待感は微かに持てましたが…
本作の作風が作風なので、しばらくは両者でのいざこざが続くのかもしれませんね。
…最後に話は逸れて、どうしても書き残しておきたかった事を。
これはただの思いつきですし、もう中間地点に突入するので
テコ入れする可能性は低いんでしょうけれども、
先ほど書いた「間もなく1週間」とか「三日三晩」とか、時間経過の描写を曖昧にせずに、
例えば…冒頭か終盤で「ワープしてから◯日間経過」のテロップを
端に出す演出を施すだけで、”らしさ”が増して、大分違ったんじゃないでしょうか?
サブタイトルは「8時23分」でやけに明確なのに、
本編はなんでそんなに大雑把な…というのもいっつも気になるんですよねぇ(苦笑)
↓2話の感想はこちら↓
Source: りんころのひとりごと。
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