思わずクスッとさせられながら、何気ない日常生活を描いてきた中で、
初めて”残酷さ”が描かれた今回。
前回の感想で「長生きする事が一番の徳なのかもしれない」と書き残しましたが、
長生きすればするほど、幸せな出来事を経験する時もあれば、
当然、辛い経験をする時もある訳で…。
不幸は不幸でも、意図的なものと偶発的なもので2種類に分けられると思うんですが、
今回は後者の方にスポットが当たっていて。
大切な人を失う悲しみも、何度やり直しても運命に抗えないやるせなさも
今まで幸せな描写を重ねてきたからこそ、
より痛感させられる話になっていた気がします。
じゃあ今回は、しんどい余韻が残って終わったのか?と言ったらそうではなく。
ユーモラスな部分も交えながら、最後にはいつもの
肩の力を抜いて笑えるテイストに回帰させていった所が
さすがバカリズムさんだなぁ…と思わされました。
前半では孤独と絶望で、一旦どん底に突き落としてから、
後半では新たな出会いを機に、再び”生きる希望”を取り戻していく。
そんな二段階構成も良かったけれど、個人的にグッときたのは、
人生をやり直しているのは麻美(安藤サクラ)だけじゃないよ…という設定。
本作は基本、麻美が主体となった物語なので、
私含む視聴者はどうしても主人公目線で見てしまいがちですが、
現実世界だと、誰が主役とか脇役とか、そういった概念はないんですよね。
そして、何を目標にしているのかも1人1人違うし、十人十色の人生がある。
そこを優劣つけず、人生ウン周目を生きる複数の人物を平等に描く事で、
最終的に「”何か”のために生きる人々はみんな特別」という
メッセージ性にも繋がっている気がして、その優しさに不思議と励まされた気分になれました。
で…「笑えれば」のチョイスがまたズルくて、まさか泣くとは思いませんでしたよ(笑)
「ただみんなが幸せになって欲しい」そう意気込む麻美や、
明日から一週間の始まりだ〜と気合いを入れる視聴者の背中を、
そんなに気張らんでも良いんやで…とポンと押して和らげてくれているかのような選曲で。
日曜の夜に最後に見る番組が本作で良かった…と心から思える回でもありましたね。
次回はとうとう5周目という事で…まさか、本家ではなくこちらで舞いあがるとは!w
残り2話で描き切るので、どっちに転ぶか読めなくて、余計にハラハラさせられます。
今回になって、面白味が一気に増した感じです。
最終回もどうなるか楽しみですが…最終回の日、リアタイ出来ないのが悔しい!!(笑)
(これについては来週、また改めて言及します〜。)
↓前回の感想はこちら↓
Source: りんころのひとりごと。
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