正弘(瀧内公美)が「上様、どうかこれよりは、誰よりもお幸せになって下さいませ」と
頼み込む終盤のシーン…
個人的には、ああ、やっぱり、前回で奥を作ってから今回までの間にもう1話あったら
2人の絆の強さに泣かされたんだろうなぁ…と思わずにはいられませんでした。
その後の、家定(愛希れいか)が少し睨んだ目つきで
勢い良く胤篤(福士蒼汰)と口付けを交わすくだりで初めて、
正弘に死が近づいている現実を変えられない悔しさと、
それでも大切な人があの言葉をかけてくれたのだから
幸せにならないと!という強がりな気持ちが入り混じっているように感じられて
ちょっと涙がこぼれたんですけどね。
いや…世間だと「泣けた!」って声が多いみたいなので、
私が厳し過ぎるだけなのかもしれません。
でも、あくまでも”私の感想”として書いておくと…
正弘と家定の関係性を最大の見せ場にするまでの
エピソードの取捨選択の仕方が惜しかったかなぁ…と、そう思います。
例えば今回は、胤篤の登場や条約締結、
コロリなどの状況の変化を描く事を優先した内容になっていましたが。
もう少し正弘を前面に出していれば、
家定との”最後”で感動を誘う展開への唐突感も覚えなかったんじゃないか
という気がしてならなかったんですよね。
残り話数が少ないので、カットせざるを得ない部分もあるんでしょうし、
原作既読の方なら今回の内容でも補完して楽しめるんでしょうけれども、
幕末編に入ってからは駆け足なのが顕著に出てしまっていますねぇ。
医療編は大変面白かったですが、幕末編はこのままだとその印象しか残らなそうなので(汗)
出来事の描写を減らしてでも、もっと人と人との関わりとか、心情の機微に
重きを置いた話を見たいなぁ…と思ってます。
本作の見所の1つである、役者さんの熱演は今回も堪能出来ただけに、
正直、勿体なさが残る回でした。
前回今回と、描くべき・魅せるべき所が抜け落ちている感じがします。
最初に「もう1話あったら」とは書きましたけど、
今回のディレクターズカット版があっても、大分印象が違っていたのかもしれませんね。
↓前回の感想はこちら↓
Source: りんころのひとりごと。
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