1〜3話の頃はチベットスナギツネみたいな顔をして見ていた本作で、
まさか泣かされる日が来るとは(笑)
渚(小島藤子)がハンドクリームをすかさず持っていた辺りに、
少なからず彼女にとっては「大切な人に塗ってもらった記憶」は頭の片隅に残り続けていて、
健二(高橋光臣)には、その”大切な人”だから何度だって恋をする…という、
未来が幸せな方向に向かう可能性が低い中でほんの温かさを含ませる結末には、
小島藤子さんの柔らかな表情も相まって、涙してしまいました…。
前回の感想と被りますが、
やっぱり、手術するターゲットに変に悪事を絡ませず
シンプルな話で見せた方が、受け入れやすいって事なんですよね。
だって、そもそも「生きる価値があると判断した人を救う」がテーマの作品だから、
仮面ドクターズがなぜその人を救おうと思ったのか?が
視聴者にも理解・共感出来るように描かれなければ、物語としては成立しづらいと言いますか。
…前回に続いて今回でもその過程描写が踏襲されていたので、
このまま行けば、当初抱えていた微妙な印象から
少しずつ変わっていきそうな気がしております。
そして、1話完結型のエピソードと同時に、
エース(妻夫木聡)とジョーカー(藤原竜也)の出会いが描かれました。
で…2つの過去エピソードを通して、
「絶望の淵にいる自分に、同じ状況だった下山田が手を差し伸べてくれた事」
自分を変えてくれた彼への恩義があって
「生きようとする人間にしか執刀しない」考えに至るという、
エースの行動理念や仮面ドクターズを結成するきっかけも明かされました。
個人的にはこの、登場人物にまつわる情報を後出しにしていく構成もどうも惜しい限りで、
今回の内容が初回で放送されていたら、
主人公の動向にも興味を持ちながら見られたんじゃないかな…と思います。
演出に関しても…前回担当された演出家は武藤淳さんで、
(↑とある読者様に教えていただきました。ありがとうございました!)
調べてみた所、今回は再び堤幸彦さんに戻られていたのですが。
前回の監督が続けて担当されているのかな?と視聴時に思ってしまったくらいには、
警視庁と病院の描写も、警視庁のコミカル演出も
比較的落ち着いている感じを受けて、そこも見やすさに繋がりましたね。
特に後者は、今回のように、話の途中で挟むより終盤に持ってきた方が
うっとうしさも減少するのかもしれません。
あとは…ケーキ屋のくだりがなかったのも大きいですかね(笑)
次回はそこの常連客・水面(當真あみ)が絡んだ話になるみたいですが。
まぁ本当に。
正直、もうダメかもな…もう感想はやめてしまおうかな…というつもりでいたので、
ここまで持ち直してきたのは意外です。
こういう事があるから、ドラマをすっぱりリタイアしづらいんですねぇ。
まだまだ秘密は残っていますし、複数脚本に不安要素もありますが、
とりあえずは最終回まで見守っていきたいです。
↓前回の感想はこちら↓
Source: りんころのひとりごと。
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