オールドルーキー 2話 感想|イップスの扱い、雑じゃない?

ドラマ

 

面白いと感じてはいるんだけれども、惜しい事をしているなぁ…とも思います。

 

その理由は2つ。

1つは、主人公の関わるエピソードや、脇役の関わるエピソード、家庭パートと

複数の話を盛り込んでいる事。

もう1つは、妻の置かれた境遇も含めて、家庭パートに尺を取り過ぎな事。

 

描いている内容自体は複雑ではなく、

「9歳のスケートボード選手を口説く」だけで極めてシンプルなはずなんですが、

メインエピソードの”メインっぽさ”が霞んで

全体的に物語が散漫しているように見えてしまうのは、

話の繋がりがない部分まで欲張って描き過ぎたからなんじゃないでしょうか。

何を添え物程度にして、何を一番に目立たせるかの取捨選択が十分にされていないあまり、

ただでさえマイペースでフランクな新町(綾野剛)の仕事ぶりに

真剣さが見えにくい事に拍車をかけている気もしますし…(汗)

 

例えば、セカンドキャリアとしてのマネジメントの仕事に

全力で取り組んでいく”お仕事ドラマ”と、

大きな挫折を味わい、それでも未練を断ち切れず

再びプロのサッカー選手になるために努力を続けるある種の”シンデレラストーリー”は、

“再起”という点では共通していても、似て非なるものだと思うんですよね。

「セカンドキャリアへ一歩踏み出す」物語だと提示している以上は、

「パパはサッカーしている時が一番かっこいい」と言う

娘たちの理想は引っ張り続ける必要はないし、

昔の栄光を引きずっている新町の描写にも早々に蹴りをつけて欲しい。

それらを合間合間に挟んでくるから、先ほど”お仕事ドラマ””シンデレラストーリー”と

分けて例えたように、別ジャンルのドラマを交互に見ている錯覚にも陥ってしまうのです。

まぁ…はっきりしない…と言った方が一番分かりやすいんですかね。

 

登場人物のキャラ付けは、前回よりもコミカルな方向に少し個性がついてきた印象はあり、

新町がスポーツマンらしい思考で相手との距離感を縮めていくなら、

塔子(芳根京子)は長年のキャリアと経験をフル活用して交渉するという

コンビネーションも息が合っていて、

2人の仕事ぶりをこの先も見てみたいと興味も持たせてくれただけに。

梅屋敷(増田貴久)のエピソードも先送りにして、

梅屋敷回としてがっつり描いた方が良かったんじゃないかとも思います。

だって、スポーツマンだと避けては通れないであろう”イップス“が

雑にあしらわれたように感じてしまって…題材が題材だけに、それで良いの?っていう(汗)

普段から人の気持ちが分からない性格である事が今回のエピソードで提示された以上、

ゴルフ選手に「信用してない」と言われてから信頼関係を取り戻すのは難しいでしょうし、

(むしろ、解消するか、別の担当に代えてくれって言う方が多そう…)

亡くなった愛犬の代わりは新しい犬ではすぐに埋められないでしょうからねぇ…。

 

↓前回の感想はこちら↓

 

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Source: りんころのひとりごと。

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