最終回の感想も結局書かなかったので(一言で言うなら、あのシーンを見せたかったのなら
大女優になりすました妙子が芸能界で引き起こすドタバタ劇を
もっと描いて欲しかった…って所かな)
特別編も見るだけで良いや〜と思っていたんですけど、
割と面白くて、書きたい!って気持ちになっちゃいました。
なんなら、本編よりも楽しめたかもしれません(笑)
本編もあれくらいテンポが良ければねぇ…
妙子(若村麻由美)と直接関係のないサイドストーリーばっかり広げたから
物語の停滞感も招いてしまう訳で…色々やりようはあったのに勿体なかったですね。
まぁ、残念な部分への言及はもう終わりにしておいて。
フジテレビの制作する「特別編」となると、
大抵、新撮エピソードは”おまけ”程度で、今までの振り返りが多い
どちらかと言うと「総集編」の作りになっているものがよく見受けられたんですけど、
本作の場合はまず、妙子の事情を唯一全く知らない真由美(猫背椿)視点で
話を進めているのがナイスアイデアだなぁと思わされました。
だからか、妙子が誘拐された!と慌てる所から始まって、
裏社会と繋がってるんじゃないかとか、もしかしてあの旦那が殺したんじゃないかとか…
事情を知っている立場からしたら、真由美の妄想が大爆発して
どんどん飛躍していっているのが面白くて面白くてw
猫背椿さんの巧みなコミカルな演技が大きいんだと思いますが、
特に序盤の、妙子の自宅に押しかけて、陽一(マキタスポーツ)やあきら(中川大輔)と
やり取りをするシーンなんかは、まるでコントを見ているようで一々笑えました。
今までの振り返りも、回想が続けばそれはそれで
「総集編」気味にはなってしまうんですけど、工夫されているなぁと。
順を追ってではなく、登場人物に合わせて再構築されていて、
基本的に、真由美の推測や人物紹介の補完の意味合いで
回想が挿入されていっているので、そこまで退屈には感じませんでしたね。
そして、「陰謀論なんか大好物」と言われてしまう
真由美の暴走を見るだけでも十分楽しめたんですが…
何と言っても驚いたのが、妙子似のイタリア人まで登場してきた所でしょうか(笑)
まさかのなりすまし3人目!!!
パッと見た時、妙子ではないなぁ…とは分かったんですけど、
若菜が演じているんだとしたら、やけににこやかだし、挙動不審だし、
喋れない設定にする必要はないよなぁ…と妙に感じていたので、最終的に納得しましたw
キャストをほぼ大集結させる事に加えて、大胆な設定まで盛り込むという充実っぷり。
まさしく「特別編」という名にふさわしい内容だったと思います。
最後に少し脱線して…これまた感想は書けずじまいだったので、
この間放送されていた「ミステリと言う勿れ 特別編」にもちょっとだけ触れますが、
その作品も単なる振り返りではなく、
連続ドラマ時代の初回+新撮エピソードの二部構成になっていて。
以前見ていた視聴者にとってはおさらいにもなるし、
初見or最初の方は見ていなかった視聴者にとっては、どんな作品なのかが理解出来るし、
新たな登場人物が劇場版にも絡んでいるって事はなく、
特別編は特別編でしっかり物語を完結させていた所が潔いなぁと思っていたんですよね。
月9が一番原因を作っているのでまだ分かりませんが…
世間から散々「総集編じゃないか!」とツッコまれた事で
「特別編」への意識が少しずつ変わってきているのかな?
短い期間で2作連続で好印象を覚えたので、書いてみた次第です。
Source: りんころのひとりごと。
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