今回の着地点は良かったですね。
「届けたい相手にしっかり届いてくれれば良い」というコンセプトを
視聴者に分かりやすく、印象に残りやすいように示せていた気がしました。
冷静に考えてみれば、口パクだと叩かれっぱなしで終わった
女子高生の立場は気の毒なものですが…
あくまでも、椛谷(野間口徹)と息子・涼太(大西利空)の親子関係や
椛谷の心境といった、「どうせ…」から始まる”偏見”を今回の軸として
物語を進めていた事を踏まえれば、納得行く結末になっていたと思います。
しかし、やっぱり…というのか、もどかしい所も出てきました。
ここ最近のドラマは展開が早いのもあって、真相を暴く本筋部分よりも
そろそろ縦軸方面のテンポを上げて欲しい気持ちが強くなってしまうんですよねぇ。
現状で言うと、瀬古(黒木華)を追っている笹目(筧一郎)や、
彼女に期待しているらしい仁和(安藤政信)の正体、
何やら彼女の事を理解していそうな黄実子(りょう)との関係性、
そしてもちろん、彼女の過去と…
時々挿入したは良いものの、怪しげに見せるだけで全く進展していないんです。
各々の登場人物の情報が未だに謎に包まれたままだから、
本来魅力的に映るはずの主人公も”何を考えているのかよく分からない”止まりで
終わっているのも事実。
ただ、前回は根津(溝端淳平)、今回は椛谷と、社員を1人ずつ掘り下げているお陰か
今回でようやく役割分担が明確になり、”チームで動いている”感じも見えてきて
少しずつ軌道修正されていっているし。
椛谷と瀬古に以前から接点があった事が判明したとなると…
回を重ねるごとにみんな”裏側”という名の何かがある…
いわゆる、芋づる式に分かって初めて
面白味が生まれるタイプの作品でもあるのかもしれませんね。
という訳で、淡い期待を寄せつつ、もう少し見ていこうと思います。
次回はやっと下馬(野村周平)の本領発揮(?)って事で、
中堅の立場に差し掛かりつつある彼から
どんな背景が浮かび上がってくるのか?にも注目していきたいです。
↓前回の感想はこちら↓
Source: りんころのひとりごと。
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