予想以上にコメディだった(笑)
正確に言えば、王道の学園ドラマに「世にも奇妙な物語」要素を足した
作品といった所でしょうか。
脚本家の荒木哉仁さんが「世にも奇妙」の、
しかも割と強烈なキャラクター(タテモトマサコ)を生み出している方だったので、
この出来はかなり”らしい”ですね。
もうね…序盤のしもべえ(安田顕)が走った時の漫画臭い煙演出の時点で笑えてきてw
肩の力を抜いて楽しめる作品をNHKでやるっていうのも面白いですし、
仕事疲れの金曜夜に見る作品としても悪くないと思います。
そして、安田顕さんに関しては、
スマホで呼び出すと無言で駆けつけるおじさん役が似合い過ぎるという(笑)
普段はシリアスか熱血のイメージが強い方だから、
コミカルな役でお見かけするのはとても新鮮…。
どことなく漂う不気味さは、全くしもべえの説明がされないまま
終わったっていう所にもあると思うんですけど。
充血気味の目力とか、癖の強い顔芸とか、剃りっぱなしの眉毛とか、
あとは…若干寅さんっぽい服装だとか、
場合によっては他人から見えたり見えなかったりする登場の仕方も含めて
シーンごとにコロコロ変わる表情を見せてきて、でも一切喋らないので(笑)
この人は一体何者??と怖いもの見たさで
ついつい次の登場を待ってしまう魅力もあるんですよねぇ…。
強面の安田顕さんじゃないと、この面白さは成立しなかったかもしれませんw
普通に「世にも奇妙」内での放送なら、ユリナ(白石聖)が乱用した事でスマホが暴走し、
最終的に襲われてバッドエンド…なんて結末で終わりでしょうけど、
本作は約1時間の連続ドラマなので。
ただ「ストーカー気質なおじさんが女子高生を助ける」だけで
最後まで引っ張らないだろうとは踏んでいます。
この手のトリッキーな作品は、初回はインパクトは強けれど、
回を重ねるごとにそれに慣れてしまって飽きが出始めるパターンも多いので…
物語自体が…オムニバスまでは行きませんが、幅広いシチュエーションやネタで、
かつそれを、最終回まで無言を貫く形で不気味な雰囲気をうっすらと漂わせたまま
見せて行ってくれたら良いなぁと思ってます。
気軽に見るのが一番の楽しみ方な気がするので、
今後も感想を書くかどうかはちょっと迷い所なんですが(笑)
まだ本命のドラマは始まらないですし、次回も書くつもりではいます!
Source: りんころのひとりごと。
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