「必殺仕事人」を彷彿とさせる治療シーンのインパクトが強かった初回。
普段にこやかな表情でいてのギャップが可笑しかったもので、
あの2つが”お約束”になるんだろうなぁ…
「ドクターX」にもあった痛快劇を、今度は2人で見せていく形になるんだろうなぁ…と
思い込んで見ていた分、今回のオチには中々意表を突かれましたね。そう来たか!と。
患者の前でガミガミうるさかったり、偉い医者ほど仕事を舐めていたり、
病院は相変わらず忖度だらけだったりとベタな要素てんこ盛りなのに、
うっかり目頭が熱くなってしまいました。
食べる事が大好きな二階堂(キムラ緑子)の想いを汲み取り、
回復していくまで懸命に治療に励んだ歩(岡田将生)や静たちの誠意を
丁寧に丁寧に描いた脚本が、見ている側の心を温かくさせたんだと思います。
私も金曜日は自分のご褒美にと外食に行くほど、生き甲斐にしているようなもんなのでね…
仮に胃ろう手術したとて、美味しいものを自分の口で
自分のペースで食べられないとなると、相当辛いですよ。
キムラ緑子さんも、今回の患者役にぴったりな良いキャスティングでしたね。
脳梗塞って後遺症が残って、どうしても長くつきまとうイメージがあるので、
回復するの早っ!とは思いましたが。
でも…漫画を読んでいる時はまだおぼつかなかったのが、
やがて比較的すらすら喋れるようになって、
最後には「嘘つき!」とはっきり言えるまでになった時の声が
持ち前のあの艶(つや)のある声で聞けたからか、何だか清々しい気持ちにさせられました。
だからキムラ緑子さんか…と納得。
「孤独のグルメ」も見ている私としては、その作品名が何度も出てくる所も楽しく視聴。
ドラマや映画をオマージュとして使うと、一般的には出オチで終わってしまいがちな分、
本編にがっつり絡めてきたのも意外性があって、面白かったです。
静の毒舌っぷりにも”真心”が見えて良いですね。
彼に振り回される歩のリアクションも好きですが、
やっぱり彼の人柄には引き付けられてしまいます。
父にまつわる嘘も…半分は本当なんでしょうねぇ。歩も途中から察していたはず。
いろんな患者を見てきての経験談を取り入れて行ったんでしょう。
また違った意味で、スッキリしたお話でした。
↓前回の感想はこちら↓
Source: りんころのひとりごと。
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