パンドラの果実〜科学犯罪捜査ファイル〜 3話 感想|肉体に心は宿っているか否か

ドラマ

 

 

今回の事件は、蘇った遺体。

まぁまた…超常現象の方向へかなり舵を切った話になりましたねぇ。

しかし、その代わりに、初回と2話で描いてきた「なさそうでありそう」な

少しヒヤッとする近未来的要素は薄まったように思いましたし、

ネタ自体もミステリアスに見せてきた割には、真相はそれに見合わない

ショボいものになってしまった気がします。

 

主人公が科学者ではなく警察官だとは言え、サブタイトルにもある通り

取り扱っているテーマは”科学”なので、

小比類巻(ディーン・フジオカ)が妄想を語って”推定”で事件を終わらせようとするのではなく、

検証をし、確実な証拠を得て捜査をした上で解明して欲しいんですよね。

どうして遺体が歩き回っていたのか?の科学的根拠が乏しかった件については、

現実世界でも評論家や研究者、科学者によって唱える説が違う事はよくあるので、

“視聴者への話題のタネ”だと捉えればまだ流せます。

でも…土屋の背景に家族があって、小さい娘がいて、

その子が描いた絵を大事そうに見ていたという設定も盛り込めば、

展開の仕方によっては人情味のある少し捻ったオチに出来そうなものを、

「家族の思い出の場所に行きたかったのかもしれない」でやんわりと済ませるのは…

誰もが思いつく真相止まりでちょっと消化不良なのかなぁと。

せめて、娘の証言が出てきて土屋があの場所に行った理由が判明するとか、

他の警察が後から掴んだ情報を報告するとか、多少の補足的な描写がラストにあれば

まだ腑に落ちたかもしれませんが、

あの台詞で終わらせたのは、流石に強引な印象を受けました。

 

その事に付随して、今回まで見てきて勿体ないなぁと感じるのは、

最上(岸井ゆきの)の”天才科学者らしさ”が物語上で活かせていない所。

いや、確かに、長谷部(ユースケ・サンタマリア)も含めて

3人の個性はちゃんと確立されているのは伺えるんです。

でも、最上をどうしても天才科学者の設定にする必要性が見当たらないと言いますか…

彼女の活躍と言えば、小比類巻と1つの議題について双方の考えを提示するくらいで、

推理から真相解明まで全て小比類巻だけで完結してしまっているのが

根本的な原因なんだと思います。

情報を入手するなら三枝(佐藤隆太)だという信頼を寄せているように、

捜査や推理にももっと彼女を…欲を言うなら、唯一一般的な思考を持つ長谷部も絡める事で、

「それぞれ個性や境遇の違った3人が”チーム”として事件に挑む」意味が

出てくるのではないでしょうか。

 

研究室で再生研究が行われていた時点で「あ、ここは絡んでくるな」とは察しましたが、

真相に繋がるまでの手がかりも、いくら何でも偶然の産物が重なり過ぎて…(汗)

ご都合主義なのが目立ってしまったのも残念だったかなぁ。

前回の衝撃展開には見入ってしまうほどだったので、

次回でまた盛り返してくれる事を願ってます。

 

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Source: りんころのひとりごと。

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