脚本家・浅野妙子さんの新作は、前期に続いて恋愛モノ。
放送局はもちろん、設定や雰囲気も違うから、
比較する前提での視聴はナシにして
純粋に”1つの作品”として見てみようとしたんですけどね…。
見れば見るほど、「恋なんて、本気でやってどうするの?」と
根本的には同じなんだなぁ…と思えてなりませんでした(汗)
視聴者を振り落としながら、話を強引に進めていくスタイル。
これ、全4話か5話なの?ってくらい関係性の変化が早くて、
登場人物の心情描写が置いてけぼりになっていたような気がします。
始まりは、最悪の出会いからだったーーーと言い、
頑張れば渡れそうな橋を、手を差しのばせる形で手伝ってもらう展開と言い、
水筒を貸してあげるくだりと言い、芋けんp…頭についた葉っぱをとってもらうのと言い、
古典的な少女漫画展開が続くのでちょっと恥ずかしい。
その中でも杉咲花さんの繊細な演技は健在で、内に秘めている物寂しいや心細さが
どうやって光に照らされていくのか?という興味だけで
何とか好意的に見ようとしたんですが、
陸(藤原季節)の性格がとにかく受け付けなくて(苦笑)
今後見続ける自信がなくなってきてしまいました。
私、苦手なんですよねぇ…自分のやる事は正しいと信じて、
初対面の相手のパーソナルスペースにずかずか入り込んでくる人。
ずかずか入り込んでいくだけの説得力…
まぁつまり、そこまでするほどなぜ皐月(杉咲花)の事が好きになったのかが
伝わるような恋の揺れ動きが描かれていたら良かったんですが、
説明も不十分過ぎるんですよね。
自分の庭の雑草を間違って抜き取った事、”繋ぎ”で適当に仕事している人に腹を立てる人が、
水筒を忘れてきて、橋を渡れなくてじっとしている彼女に
なぜ1ミリもイラッとしないどころか、優しさを見せてくるのかが疑問で…。
皐月が陸に惹かれていく過程も、普段からコミュニケーションをとっている
バイトと常連客の関係性だったらまだ分かるんですけど、
たまにテラリウムを見に来るだけで、まともに話もしなかった彼に
一夜を共にするほど惚れてしまうものなのか?と思えてしまいました。
何と言うか、彼女の方も「多くの人がこういう感情になる」人間的な描写が備わっていなくて、
こっちも不自然さが目立っていたような気がします。
(特に、最悪で終わっていたかもしれない父親とのくだりに関してはね…
センシティブな案件だからキレたくなるもんでしょうよと。)
森山未來さん演じる悠麿が2人の間に加わってから
物語が本格始動するって所なんでしょうが、
同時に、設定の詰め込み過ぎ臭も漂っていきそうですね。
本作が描くのは「私が好きになった人は…」から始まる話なので、
同性愛が主人公側にガッツリ絡んで来れば良いですけど、
初回を見た限りだと、上手く落とし込めるのか不安になってきました…。
火曜のドラマは裏も微妙なんですが、次回の内容次第でどちらの感想を書くか、
はたまたどちらをリタイア(視聴のみ)にするか決めようと思います。
でも、しれっと辞めてしまう可能性”大”です。
Source: りんころのひとりごと。
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