あの華奢な体つきでも騙されるもんなのか…?(笑)
一度身柄確保した最上(米本学仁)をなんでそのまま逮捕しなかったんだろう…
っていうのは置いといて。
締まりが悪く、ひたすらゆるかった前回とは一転、
今回は本作が目指そうとしている方向性が見えてきた感じですね。
普通の生活がしたくても、期待を寄せてくれている親に申し訳なさを感じているから
あえて嘘をつき続けるという、
義理堅い性格が故の葛藤と常に戦い続けている剛(間宮祥太朗)と。
不思議可愛い第一印象とは打って変わって、意外とお金のためならがめつい深雪(森川葵)。
そして、いつも一匹狼のクールな佇まいではあるものの、
相手を放っておけない面倒見の良い一面も持つ伍代(神尾楓珠)と…
それぞれが自分自身にしかない”表と裏”の顔を使い分け、時に本来の姿を覗かせる形で
人間関係が構築されていくさまを、笑いや切なさを交えながら描いただけでなく。
その描写の積み重ねが”青春”へと変わり、
ヤンキーならではの「恩は恩で返す」常に対等な関係でありたい精神と、
高校生ならではの真っ直ぐさや
「出来事や気持ちは誰かと共有したい」等身大の想いが反映された、
最終的に熱い友情物語へとギアを飛ばして行った話になっていたので、意外と楽しめました。
今回のような登場人物の二面性を随所に取り入れた出来であれば、
ちゃんと軸のある”ドラマ”として見続けられそうな気がします。
ただ、もうちょっと!な部分もあって…
本来「普通の高校生を演じる自分」と「正体はヤンキーの自分」の
二重生活がテーマの作品であるはずが、
実際に展開されているのは後者ばかりで、前者の要素が極端に少ないのは否めないんですよねぇ。
だから、キャラは良くても、内容自体はギャップが成立していないと言うのか。
“普通”の学生生活を過ごす剛を描いてこそ、
彼の本音「バレるまで、バレるまでで良いんだ。普通に勉強したり、部活したりよ」や、
未練を残しながら放った「もう俺の学生生活は終わりだ…」といった台詞が
活きてくるとも思っています。
まぁ、勘違いで済んでからの次回は、恋愛が絡む話になるみたいなので、
そこで”普通”も存分に描いてくれる事に期待…って所でしょうか。
ヤンキーの服しか持っていないのを理由に、伍代と一緒にショッピングをする…
なんて日常シーンもクスッとさせられたのでね。
もっと180度違った生活に馴染もうとする剛の様子を見てみたいのです。
↓前回の感想はこちら↓
Source: りんころのひとりごと。
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