大奥(2023) 6話 感想|綱吉もまた「大奥のしきたり」に苦しめられてきた者の1人…

ドラマ

 

 

綱吉編が本格的に開幕。

私の体調も関係しているんでしょうし、

家光編の余韻が残っていたっていうのもあるのかもしれませんが、

歴史モノや時代劇が苦手な私からしたら、

言葉遣いが複雑化していて話が頭に入って来づらい…という理由で

正直、途中まではあまりのめり込めずに見ておりました。

 

ただ、「もしかしたら綱吉編も面白いのかも?」と思えたのは、

娘の松姫の死を受けての後半の展開。

ああ、そうか…前回では綱吉(仲里依紗)がやけに

趣味・教養とあらゆる分野で周りよりも一枚上手に描かれていたのは、

後半の激情を魅せるためでもあったのか…と納得させられましたね。

賢い人であればあるほど、状況を察して事前に動くようになる。

そして、大奥から逃げる事など決して許されないと知っているが故に、

自分に課せられた運命を否が応でも全うしようとする。

 

3◯描写自体初めて見ましたし、あまりにも生々しかったので

目を背けたくなってしまうほどだったんですけど、

あえて”プライム帯で”、ギリギリまで放送する事に意味があって。

そのシーンから「子を産むロボット」として生き続けなければならない絶望感や残虐さ

綱吉から伝わってくると同時に、

女性が将軍だったとしても、男女逆転の世界であっても関係なく、

女性に求められるのはいつだって「男性受けしそうな可愛い外見」と「子作り」なのだ…

という、現代にもまだまだ通ずる社会の皮肉も感じさせて、

いたたまれない気持ちにさせられました。

 

母親の顔、娘の顔、女性の顔、花魁の顔。

様々な表情を見せる仲里依紗さん…いやはや、魅力的な女優さんでした。

目線1つでも、流し目を取り入れたりして妖艶な女性を演じられる時もあれば、

キリッとした目つきで迷いがない女性を演じられたり、

時にはあどけない涙を見せたり…目の演技だけでも引き込まれてしまいましたね。

福士蒼汰さん、堀田真由さんに続いて、

役者さんに新たな発見を見出す楽しみも得られる物語となりそうです。

 

↓前回の感想はこちら↓

 

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Source: りんころのひとりごと。

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