初回は導入部分があった以上、当然と言えば当然かもしれませんが、
今回の方が見やすくなりましたね。
物語を引っ張り、かさ増しするためだけに設定されたような本筋以外の要素を
“ちょい役”程度に収め、あくまでも”仕事をする姿”を集中的に描いていた印象。
スローモーションを取り入れる形で
今後の関係性の発展を匂わせる演出をするのが目につく所ですが…
まぁ、それを除けば無難に落ち着いているので、良かったです。
ただ、初回と今回を見た事で引っかかる箇所も出てきました。
瀬古のキャラクターの”ブレ”です。
前回ではひたすら真面目で、周りの意見に囚われず主観を大切にする
正義感の強い主人公風に書かれていたように記憶していたんですが、
今回はなんか…いろいろと鈍感じゃないですか?
相手の気持ち・一般人の興味関心・群集心理が理解出来ていない人に、
人間の心理を読んで紐解いていく必要のあるゴシップライターの仕事が務まるのかという
矛盾点を感じずにはいられません。
世間に疎いキャラにした事で、前回よりも主人公の個性は際立ってはいるんですが…
見かけをアンドロイドっぽくすればするほど、前回での感想にも書いた通り
やっぱり月9の主人公と比較せざるを得なくなりますし、
立たせる方向性が違う気がするんですよねぇ。
そして、これは変わらずですが、とにかく主人公以外の存在意義が感じられません。
今回は駆り出された事で、根津のキャラが何となく掴めはしたものの、
基本的に、事務所に乗り込むのも、張り込みするのも、取材に行くのも、記事を書くのも
ぜ〜んぶ主人公がやっているから、他の社員の出る幕がなくなるんです。
だから、画面に映っているのはずっと瀬古…次点で根津って感じ。
他はみんな、ちゃんと正社員として雇われてるんだよね?仕事してる??と
思えるくらい自由な動きをしていて。
ある役者さんが映った時には、そう言えばこの方もいるんだった!って気づくほどには
瀬古と根津以外はモブキャラに見えました(苦笑)
で…思うんですけど、これって前回で詳細に書かれた
「落ちこぼれ会社の立て直し」要素って必要あったんですかね?
せっかく揃えた役者さんも上手く見せられていないし…。
誰にも忖度せずに「本当の事しか書きません」を貫くスタイルを活かすとするなら、
瀬古が何やら大きな挫折をした根津を誘って、
無名の(もはや名前だけに近い)個人事務所を立ち上げる形で
自分たちにしか書けない記事を作っていく…
そして、マイノリティ側に置かれた人間ならではの”情熱”で世間を徐々に揺るがしていく…
みたいな作風にしてみても良かったんじゃないかと思ってます。
もちろん、その手の作風になると陥りがちな 煽りとか制裁とか、挑発的じゃない方向で。
ゴシップのエピソードの着地点は悪くないんですけどね。
登場人物の設定描写が足りないから、いまいち魅力を感じづらいし、
そのお陰で相変わらず”表向き”だけのふわふわした印象が残ってしまう…というのが現状です。
↓前回の感想はこちら↓
Source: りんころのひとりごと。
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