(今回のモヤモヤを整理するために、ありのまま書いてみたら長くなったので(笑)
普通に上げちゃいます。)
う~ん…意図は分かる。
だけど、意図していたものとは違う方向に
影響を与えてしまったと思える内容だったんですよねぇ。
その一番の原因は、序盤の展開にあって。
元々、花枝(清原果耶)が病気を抱えているという設定自体が深刻なのもあるし、
設定につられて”お涙頂戴”の流れには持って行きたくない。
そして、これまで”ラブコメ“として紡いできた物語の雰囲気を壊さないように、
均衡を保つようにあの展開にした…それは理解しているんですけど。
何というか、個人的には、花枝のくどくどしい言い回しとか、妙な挙動とか、
重い雰囲気を和らげるための緩衝材的要素が全て作り込み過ぎているために、
逆にあざとさ=不自然さが際立ってしまったような気がするのです。
で、それが何に影響を与えてしまうのかと言えば、中盤以降。
今回の流れになれば、前半はコメディ、後半はシリアスで
緩急をつける構成になるのが一般的なんですが、
序盤であまりにもコメディ部分を作り込み過ぎているお陰で、
肝心の花枝の告白も、みんなが受け止めてからのその後もシリアスに映りづらい。
それに加えて、中盤でのホームパーティのくだりも長々と描いているから、
物語の分岐点になるはずの”深刻さ”の描写の中途半端さを助長しているようにも思います。
作風と言えばそれまでなんでしょうが…
シリアスな場面はシリアスだと、視聴者に伝わるように見せなければ意味がない訳で、
はっきり言って、緩急としては成立していないんですよね。
おまけに、キスシーンの盛り込みに関しては唐突感が強くて、
なんでここで?と疑問符を浮かべるほどでした。
花枝がここまで隠していた病気の事を告白しなければならない段階に突入したのは、
主治医の正嗣(橋本じゅん)から
「次来た時は誰かを連れて来て欲しい」「手術は絶対1人じゃだめ」と言われていたからで。
だから…言いたくない秘密をようやく言えたのであって。
花枝の繊細な心境変化を、構成でもっと大切に扱って欲しかったです。
告白した事によるちょっとした安堵感、手術の日が刻々と近づいている緊張感、
そして、「誰かがそばについている」という安心感を表現するなら、
シンプルに、秘密を告白するシーン→40分過ぎの病院での三者面談→
花枝の奢りで4人でうどんを食べる→で…同じく動き出した芦田のシーン
って流れにしても、それぞれの人となりは伝わったと思います。
ホームパーティのくだりをどうしても入れるとするなら…
せめて、もう少し簡潔にまとめても良かったんじゃないでしょうか。
内容自体は悪くないんですが…
どことなくこねくり回している印象があるんですよね。
ここからクライマックスに差し掛かるであろうに…今回の見せ方は実に勿体なく感じました。
↓6話の雑感はこちら↓
Source: りんころのひとりごと。
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