二月の勝者−絶対合格の教室− 5話 感想|受験勉強の日々だって青春になる。

ドラマ

 

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なるほど、そう捻ってきたかぁ…なお話。

本作は基本的に1人の生徒を取り上げて、その生徒の事情を深堀りする事で

現代の家庭問題も浮かび上がらせていくという手法で

中学受験の実態を見せてきた印象があったのだけれども。

今回は”受験する者の意志”をメインに据えて、

クラスも境遇も違う島津(羽村仁成)と海斗(伊藤駿太)を真正面からぶつかり合わせる所に

面白味を感じさせました。

何と言うか…今までの構成を活かした応用編って言ったら良いのかな?

 

正直、本作を見るまでは、当時の親しい友人で中学受験をしていた子がいなかったのもあって、

どんなものかが掴みづらくて。

“自分の意志”で志望校も受験するかどうかも決める高校・大学受験とは違って、

中学受験はあくまでも”親の意見”が尊重されるのだという

ぼんやりとしたイメージを抱えていたんですが、

今回の内容を見ると、その認識は間違っているのかもしれないなぁ…と考えさせられます。

 

中学受験を受ける子どもたちには様々な事情があるけれど、

それと同時に、受験する決意を示すまでにも、嫉妬や競争心、両親への見返し…と

自分の周りにある壁に打ち勝つために鍛錬を重ねてきた、いろいろな形の過程がある。

「待ってるからな、Ωクラスで」

ここのくだりには少年ジャンプらしい熱さを感じさせて、ちょっとグッときてしまいました。

自分を高めてくれる人=ライバルになるために、同じクラスになるために

互いに勉強に励む事も、また”青春”なんですね。

 

島津家の問題については確かにモヤッとしましたが、

塾講師が家庭にまで踏み込む権限はないと言っていたし、

島津が父親に意見を言えた時に声に震えがなかった辺り、

少しでも希望の持てる終わり方ではあったんじゃないかと信じたい。

そんな彼に任せてみようと思えた黒木(柳楽優弥)。でも…その目は悔しそうにも見えて。

ここの葛藤も…どことなく今時です。

現実世界だとドラマのように、

スーパーエリートがズバッと切り込んで解決!とは行かないですしねぇ。

実際にやってしまったらクレームに発展するだろうし、パワハラ扱いされるだろうし。

他の塾講師が生徒を親から守るために動こうもんなら、えこひいきだって言われるかもしれない。

どこまで介入すべきか判断するのは難しい…。

しかし、島津の場合は父親が反省する気ゼロなので、普通に心配。

家庭問題の解決までは踏み込む事はないんだろうけど、

精神面が強くなっているのが伝わる彼の今後は、ちらっとでも良いので描いて欲しいですな(泣)

 

で、相変わらずストーカーしてる灰谷(加藤シゲアキ)のターンは…

恋愛ドラマだったらこの”焦ったさ”も楽しさに繋がるんですけどねぇ。

とある読者さんのコメントによると、黒木の縦軸の件は

原作ではもう少し後にバラされるらしい。

良い加減気づいてくれ!と思いながら見ていた所で

スターフィッシュの存在を知るラストだったので…次回で大きく動く事を期待してます。

 

↓前回の感想はこちら↓

rincoro-ht.hatenablog.com

 

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Source: りんころのひとりごと。

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