ナイト・ドクター(Night Doctor) 11話(最終回) 感想|絆アピールしても最後は離れ離れに

ドラマ

 

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治療法にいちゃもんをつけては、同僚の様子を見ている野次馬達…

気持ちは分かるが騒いだ所でどうにもならないやん…と思っていたんですけど、

まさか、深澤(岸優太)に「それに鳥山さんにはあなたのような仲間が

たくさんいるじゃないですか」って言わせて感動シーンを作るために

あの場に残らせていたんですかね(苦笑)

いや…ずーっと不自然だったんですよ。

実際の事故現場だったら、多分、二次災害に巻き込まれかねないから

近くにいるレスキュー隊か看護師だかが外に避難するよう誘導する訳で。

↑医療知識のない素人が言ってますけど、こんな流れじゃないのかな?

アナウンスする描写もなければ、なんで多くの人が長い時間滞在出来ているのか…?と

疑問でしかありませんでした。

どうしてもあの台詞を言わせたいんだったら、例えば、

同僚の何人かが鳥山を救い出そうとするも

危険だからと医者に止められる…という流れにした方がまだマシだったのかもしれません。

 

解雇予告並の残り少ない期間で言い渡された解散もねぇ…

やっている内容は最終回ではなくても特に支障のないレベルだったので、

ど定番の要素を入れてみたものの消化し切れなかった感が否めず。

というか…今回の内容は「ナイト・ドクター」である必要性はあったのでしょうか?

チームをバラバラにして、複数の事故現場に1人ずつ派遣させて、

病院に搬送して治療を続ける事もなくその場で完結じゃあ…

やっている仕事って、昼間夜間問わず働く昨日の某チームのような

救急救命医”と変わらないですよね。

そして、前回で書かれた「受け入れを拒否したエピソード」もおざなりになっている件。

こんな事言っても仕方ないんですけど、

じゃああの状態で救急の受け入れ要請が入ったらどうするの?

病院に残っている少ない人数で足りるの?などと

あまりにもご都合主義な展開で色々と気になってしまいましたよ…。

 

少しずつ総括に入るとするならば…

まぁ、個人的にはやっぱり、「今模範解答を言ってます!」みたいな

美月(波瑠)のモノローグ&長台詞だったり、

想いを打ち明ける時は必ず5人集結して1人ずつ発表しなきゃならない

空気感を醸し出す流れだったり、

イカ割りやキャンプといった”青春の代名詞”の羅列だったり、

最終回で言えば、1人ずつ振り向く時にわざわざスローモーションにする演出だったり…

所々に散りばめられている”良い人””仲間”アピールをする要素に

小っ恥ずかしさを覚えたために、あまり物語に入り込めなかったって所でしょうかね。

 

ただ、ナイト・ドクターという設定だけで捉えたら、

薄暗かった空に太陽の光が差し込んで、制服のままお喋りして…

それだけで夜勤明けだと分かるシーンは、本作らしくて良かったです。

ワンパターンだと言われようが、このシーンが最終回だけでなく

毎回終盤の方で差し込まれていたら、

少しはナイト・ドクターとしての意義は感じられたんじゃないかと思っています。

そう…喋るにしても、今までは昼間か、夜勤明けの朝か、あるいは病院内だったので、

イマイチ夜間の医者達の話である事が伝わりづらかったのも勿体なかったんですよねぇ。

 

キャラクター造形も、”ポンコツ“で言えば

深澤と桜庭(北村匠海)が被る瞬間が多かったですし。

何かと上司ぶっている本郷(沢村一樹)も立ち位置や見解が最後まで曖昧で、

それだったら、後輩を指導している様子が見られる成瀬(田中圭)に

彼の全ての役割を担ってもらっても違和感がなかったような気がしています。

 

全体的に、新しさを出したいのは分かるけど、どこも準備し切れていない印象が強くて、

なんか、なんかなぁ…という気持ちで見終えてしまった作品でした。

 

あと余談…来期も医療ドラマなので、

患者を引き継ぐ手続きをするために会う機会を作ったりして、

「ラジエーションハウス」の誰かがゲスト出演するコラボも見てみたかったですねぇ。

出るとしたら、丸山智己さんか浜野謙太さんなのかしら。

そういうコラボも、ドラマ好きとしては楽しみの1つなんですよ(笑)

 

 

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Source: りんころのひとりごと。

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