キングダム700話のネタバレを掲載しています。700話では、政と信が久しぶりに語り合っていく。桓騎軍の幹部たちは砂鬼一家の謎について触れていた。キングダム700話の内容を知りたい方はご覧ください。
キングダム700話のネタバレ
趙国が滅びる
信が「俺達がまさかこんな最前線で会うとはな」「立てよ政、もっと見晴らしのいい所に場所を変えようぜ」と声をかけ、政を馬に乗せる。
丘に到着すると信が「見ろ政、あそこにちょっと他の山より高いところがあるだろ」「その先に影丘っていう難所があってよ、飛信隊はそこを必死に抜いてこっち側にあった扈輒本陣を目指したんだ」「影丘はひっでェ崖でよ、でもそこをうちの新人が登って突破口を開いた」「あ、その前に玉鳳の王賁が色々頑張ってくれたんだけどまーそりゃいいや」「そんで上に行ったら岳白って饅頭みてェな大男と戦って結構やられたけど何とか勝ってよ、そんでやっと影丘抜いてこっち側に来たらもう桓騎が扈輒を討ってた」「テンが言うには飛信隊が抜いたから扈輒の最後の守りが俺らの方に向かい、そのおかげで桓騎は扈輒を討てたそうだ」「ひょっとしたらその形を作るために飛信隊は呼ばれたのかもしれないって」「信じられるか?桓騎の頭の中どうなってんだ?」と説明し、政が「天才であることは間違いないのであろう」「だがそれでも奴は」と返したところで、信が「ああ、クソヤロォだ」「政、今回は悪かったな」「そしてありがとな、こんな所まで来てくれて」と伝える。政が「なぜお前が謝って礼を言う」と返すと、信は「俺が目と鼻の先にいながら桓騎の虐殺を止められなかった」「現場にいれば桓騎をぶっ殺してでも止めたのに」と答えるが、政は「仕方ない、飛信隊が意図的に離されていたのは聞いた」と伝える。信が「捕虜虐殺を知って桓騎をぶっ飛ばしに行こうとしたがテンに止められた、桓騎軍と飛信隊で戦争になるってな」「だから思ったんだ、桓騎を止めることができる奴がここにはいねーってよ」「そしたらお前が来てくれた、さすがだぜ政」と伝えると、政は「来たが桓騎を断罪することは出来なかった」「今はまだあの男の力が必要だ」と返すと、信も「だろうな、ムカつくが」と納得する。
政が「一応釘は刺しておいた、無闇にあんな暴挙には出ぬはずだ」「だが今心配なのは桓騎ではなく、万の捕虜を虐殺した結果だ」「先の統治の話もそうだが、まずはその前に趙人の怒りが前線のお前達に向かう」「趙の士気が下がるのなら戦は有利になるだろうが、過度な残虐性は逆に相手の士気を上げてしまう」「そして向こうも容赦なく」と心配を口にすると、信は「大丈夫だ政」「こっちは趙を滅ぼそうとしてんだ、怒りを買うのは当たり前だ」「それにここからはどんどん戦場が趙の民と近いところになっていく」「近ければ近いほど向こうの苦痛は強く伝わってくるだろう」「だがそれも承知の上だ」「いよいよ難しい戦いに入っていくと思うが、俺達はやりきってみせる、桓騎みてェに暴走なんてすることなくなァ」と宣言する。政が「前からそうだがお前はやはり強いな、信」と言葉をかけると、信は「オウ、俺はお前の金剛の剣だからな」と返し、政は「お前という存在に本当に助けられる、本当に何度も」と頼もしく感じていた。
政が「先ほど言った影丘の場所、ここから見えぬがそこより右の奥にあるのが平陽と武城だ」「その二城を抜いて北上すればそこにはもう趙の王都邯鄲がある」「十六年になる、俺が闇商紫夏の力を借りて邯鄲を脱出してからな」「尊い犠牲を出し、命からがら逃げた子供が秦王となって舞い戻り、その邯鄲の喉元の地に今こうして立っている」「無論、それもまたお前達の血の犠牲のおかげだ」と伝えると、信は「俺らだけじゃねェ、お前も一緒に戦ってんだろうが」「でもそうか、あと少しなんだな」「二城の先にある王都邯鄲を落とせば」と言うと、政が「趙国が滅びる」と言う。
政は「当然先程お前が言ったようにここからが難しく激しい戦いが続く」「だが、貫くべき趙の心臓はもう目の前だ」と伝え、信は「ああ、任せとけ信」と返した。
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砂鬼一家
桓騎軍の野営地に那貴が現れた。
黒桜が「何受け入れてんだよ、この裏切り者を」とキレると、摩論は「まーまー黒桜さん」となだめ、那貴は「怒るな黒桜、しわが増えるぞ、長居はしない」と席に着いた。厘玉が「で?何の用だ?」と尋ねると、那貴は「お頭は?」と聞き、摩論が「女共と天幕じゃないですか?」と答える。那貴が「雷土のことは聞いた、もちろんその後お前達がやったこともな」「それでちょっと今お頭がどんな感じなのか様子を見に来た」「雷土の報復にしてはやりすぎだ」と言うと、摩論が「あれは雷土さんの死が理由ではありませんよ、さすがに」「久々に首斬り桓騎の本性が外に出ただけですよ」と告げた。厘玉が「俺は雷土のことは大きく関係してると思うぜ」「お頭にとってあいつの死は小せェことじゃねェだろ」と考えを口にすると、摩論は「まー小さくはないでしょうけど、最古参ですし」と言い、那貴は「妙だな、最古参は砂鬼一家だと聞いたが」と疑問を口にする。黒桜が「は?砂鬼が?何言ってんだお前、んなわけねーだろ」とツッコむが、厘玉も「ん?あれ?何か俺も聞いた気が、お前から聞いたんだっけ?」と言い、摩論も「ん?そう言えば私が入った時もすでに砂鬼はいたような?」と気づいていった。那貴が「前らか思ってたが、古株なのにどうして砂鬼は幹部に入ってないんだろうな」と言うと、黒桜が「入れるわけねェだろ、あんな得体の知れねェ奴らを」とツッコみ、摩論も「さすがにそうですよ、お頭だって不気味な砂鬼一家とはいつも距離を取っています」と考えを述べた。
が、桓騎は砂鬼一家の女と天幕で過ごしていた。
政はしばらく前線に留まり、各所を巡回し兵を労った。その中で王賁を見舞った。政は王賁と子供のことにも触れて話した。
そして政は、連れて来た三万の兵をそのまま前線の増援軍として置いて、わずかな兵団で咸陽へ戻って行った。勝ったとはいえ、大いに戦力を失った桓騎軍と玉鳳はその兵を取り入れてこれから再生を図ることになる。
一方、敗れた趙国内では無論激震が走り、その軋みによって秦にとって最も厄介な男の止まっていた時が再び動き出そうとしてた。青歌。
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Source: サブかる
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