「蛍、実は甲賀一族の忍者なのでは?」という核心に迫っているのもあって、
蛍(菜々緒)と悟郎(鈴木伸之)の2人が「ロミオとジュリエット」の関係性である事が
最も強調された回でした。
ピンチの時ほど、本音を打ち明けながら何とか乗り越えようとするものなのでしょう。
前回の感想と多少被りますが…
お互いが忍者だとバレる前は、2人はいつ離婚してもおかしくない状態で、
楽観的な態度をとっていたのに対して。
いざ忍者だとバレてからは、音無と小夜(吉谷彩子)に目をつけられて
悟郎が厳重な罰を与えられそうになったり、夫婦解消されたりするリスクを
常に孕んでいるのにもかかわらず、
今の関係を諦めず、むしろ電話越しでの「大丈夫?」のハモりや、
一緒に戦うと誓うシーンを筆頭に、
2人は初心を取り戻したかのように仲良くなっていっている…という
反比例具合がやっぱり面白いんですね。
このドキドキした感覚は、「ルパンの娘」を描かれた原作者の作品ならではだと思います。
で、そう書いていてちょっとピンと来たのは…
悟郎は蛍の姉の存在も、父・竜兵(古田新太)が生きているのも初めて知って、
3人で対面する事になるんですが。
「ルパンの娘」の場合だと、初回から早速、恋人の家族と顔合わせして
「私には不釣り合いなんじゃ…」などと主人公に不安を抱かせていたとなると、
案外、家族はいないと嘘をつく設定を最初からなくした方が、
表の顔と裏の顔とでギャップが効いて、ただのホームドラマじゃん…といった
序盤の頃の”期待外れ感”も薄まったのかもしれませんね。
例えば…竜兵・楓(ともさかりえ)・雀(山本舞香)が一般人のフリをして
悟郎に接触し(家にお邪魔したり、会食したり)、彼の言動で不審に思い始めた3人が
竜兵の自宅に集って、山田に情報提供してもらいながら彼の正体を少しずつ掴んでいくとか?
要は、「甲賀一族である」家族のシーンをもっと増やしていたら
緩急のついた内容になっていたのでは?なんて思いました。
まぁ、もう後の祭りですし、
前々回から物語への興味を持続出来ているので良いんですけども。
今回のエンディング映像は、新居に越してきてからの話で、
新居なのになぜ隠し部屋がついているんだ…という個人的な疑問もスッキリさせてくれました。
…おじさんが貸してくれたんなら、
監視カメラや盗聴器がついているんじゃないかとも思うんですが。
オフィスならともかく、日常的な場所でスーツの格好でいて
堂々と姿を見せる尾行スタイルをとる伊賀一族も、
待ち合わせている中で極秘に関する電話をしているのに、周りを全く見回さない悟郎も含めて、
忍者は相変わらず詰めが甘いって事で良いのかしら(笑)
ただの一般人だとはどうも信じ難い宇良(藤原大祐)と蛍で、次回はコンビを組むそうで。
どんな流れで刑事を演じる事になったのか、そこも楽しみです。
↓前回の感想はこちら↓
Source: りんころのひとりごと。
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