いつもより、えらい人情に傾いたお話でしたね。
でも…シーズン1から見ていると、
本作は基本的に、ライバル不動産との売り上げ対決ではなく、
不動産業界の実態に切り込むリアルさや、お客さんへの営業を通しての
永瀬(山下智久)や月下(福原遥)の成長物語がメインの作品ではあるので。
今回のような人情味に溢れた回があったって良いと思ってます。
シーズン2から見始めた視聴者にとっては、本作がどんな作風なのかが掴めて
物語により入り込みやすくなったでしょうし。
十影(板垣瑞生)回ではありつつも、今回も
自分が過去に嘘をついてきた人間だと明かした上で、お客さんの立場も
管理人の立場もどっちも尊重しながら真っ直ぐな意見をぶつける永瀬や、
手紙で伝えるという、カスタマーファーストを取り柄にしている
営業マンならではの提案をした月下の思いやりが描かれていて。
(↑前回の感想を書きそびれたのでここで書きますが、
本来売るべき家とは違う家を紹介してしまう彼女の素直さも好きでした♪)
“本作らしさ”の詰まった、見ていて温かい気持ちにさせられる内容に
仕上がっていたのではないでしょうか。
ただねぇ…やっぱり、藤森(佐藤寛太)のギャンブル依存が
そんなすぐに治るとは思えなかったんですよねぇ(汗)
永瀬に指摘される直前まで、犯罪まがいの事をしてでも
あの部屋に住もうと考えていた人ですし、
意思を示しただけで行動に移した様子は描かれなかったので、
本当にやって行けるのかという心配は残ってしまいました。
別に、過程をじっくり描いて欲しいとは言わないけれども。
終盤のシーンで、ちょっと”その後”の話題を出すくらいの
台詞はあっても良かったのかもしれません。
まぁ…奥さんと赤ちゃんを守るためには、
まずは不正を勧めたあの職場を辞めるべき…ですね。
十影に関しては、2話の時に撮影した動画が貴重な手がかりになっていた点からして、
全く仕事が出来なくはないんだろうなぁと捉えていて。
今回の案件は十影がとってきたので、
せっかくなら、彼の本領発揮ぶりも見てみたかった気もしなくもなかったんですが、
今までが協調性に欠けていた分、
新人が出来る事からコツコツ始めてみるといった描写はそれはそれで彼らしく、
最終回までにどれくらい成長するのか、少しだけ楽しみにもなりましたね。
素晴らしい事をやっている訳でもないのに、
十影が1人で仕事をしているだけで社員たちがこぞって見に来る図が
冒頭とオチで用意されている所も、何気にツボでした(笑)
そして、前回今回と出番の少なかった神木(ディーン・フジオカ)。
某ドラマとのスケジュール調整も関係していたのかもしれませんが、
永瀬たちの前に現れず水面下で動いているのが、嵐の前の静けさと言うか、
逆に、彼がいかに手強く恐ろしい人物であるかを際立たせているような気がして、
今後の展開にワクワクさせられます。
何か事情があると思わせておいて、殺人未遂行為もする…
何を考えているのかが読めない役を演じるディーンさん、改めて魅力的です。
↓前回の感想はこちら↓
Source: りんころのひとりごと。
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