二月の勝者−絶対合格の教室− 1話 感想|もっと過激に出来そうな気がするな〜

ドラマ

 

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柳楽優弥さんの二次元キャラの再現度の高さ、凄いなぁ…というのが一番の収穫。

思えば、柳楽さんの出演作って2作品しか見ていないんですよね。だから新鮮に映ったのか。

原作は未読でも、ビジュアルをチラッと見た限りだと独特な髪型の印象が強かったですが、

彼の場合は黒目が小さいので、じっと睨まれた時の目力の方が勝ちます。

微妙にかっ開いている目の演技も、力は消耗するでしょうけど狂気じみていて良い。

上手いキャスティングしましたね。

 

内容自体は言うなれば、中学受験をテーマに、保護者や塾講師、生徒を巻き込み、

合格を勝ち取るためならどんな手段でも使う「スポ根学園ドラマ」ではあるけど、

一見”鬼校長”な主人公が、回を重ねるごとに子供達に優しさを見せていく

「ヒューマンドラマ」の面も持ち合わせている…

そんな二面性のある作品といった感じでしょうか。

 

受験パートの方はやっぱり同じ題材だけあって「ドラゴン桜」に近い。

「凡人こそ中学受験」は「バカとブスこそ東大に行け」と通ずるものがありますしね。

でも…異質な雰囲気の漂う主人公をトップに据えて周りをかき乱していく構図は、

水10枠のお仕事ドラマで多くの個性的なヒロインを生み出してきた

日テレならではの安定感が伺えますし、

一度聞いただけで耳に残る楽器を使った劇伴や主人公のキャラクターなんかは

個人的に「家族ゲーム」を彷彿とさせました。

 

テロップの演出も、黒木(柳楽優弥)の存在感の圧や

彼が発する言葉の異様さを可視化するのには最適で、

今後も今回くらい過剰にやってしまっても全然アリ。

何というか、それなりに良いとこ取りは出来ているから、

悪くない仕上がりにはなるんだと思います。

 

ただ、演者も演出も劇伴も良いし、アバンの掴みもOKなのに…

時間が経つにつれてパンチが足りなく感じてくるのはなぜなのか…?

それは「それなりに良いとこ取り」と書いたように、

いろんな作品を自然と思い浮かべたのが原因で

要所が”平均点”止まりで終わってしまっている気がして(おこがましくてすみません)、

もっと主人公のアクの強さを出して欲しい欲が出てきているっていうのもあると思うんですけど。

多分、取り扱うエピソードが、わざわざ中学受験にしなくても成立する

いたって普通の内容だったからなのが大きいんですよねぇ。

保護者の説得だけでなく、指導する姿も描かれたらまた違ってくるのかも。

 

まぁ、初回はどうしても初期設定の紹介に尺を割きがちですし、

原作は面白いという声もいただいているので、

次回以降はエピソード次第で化けるんじゃないかと期待しております。

とりあえず様子見!

 

Source: りんころのひとりごと。

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