おっ…手書き文字の件について、ちゃんと触れてくれました。
嘘か本当かは声で判別出来ても、文字や音では判別が出来ないらしいです。
前回、鹿乃子(松本穂香)が母から送られてきた手紙を読んでいるシーンで、
そう言えば、手書き文字でも嘘って見分けつくもんなのかな?とふと疑問に思っていたので、
早い段階で不明瞭な部分を解決してくれたのはありがたい。
「思い込みや勘違いでも、その人が嘘だと思っていない事は嘘に聞こえない」
これ、今後の鍵になって行きそうですよね…。
ここ最近は「1話完結型」とうたいつつ、実際に蓋を開けてみたら
初回から”縦軸”がある事を匂わせていて、意味深な登場人物や思わせぶりな演出などで
1話完結型の本来の良さが損なわれがちなドラマも時々散見されるだけに、
本作は、見逃しちゃって今回から初めて見るという視聴者にも
親切な仕上がりになっている所が好感が持てます。
例えば、冒頭で書いた嘘の検証の他にも、鹿乃子には特別な能力がある事、
左右馬(鈴鹿央士)が居場所をくれた事を鹿乃子のモノローグで簡潔に説明がなされていますし、
嘘だと分からせる時の合図では、指を組むポーズが必ずアップで映されています。
そして、これでもかというほど、嘘の音も頻繁に流れる。
反対に、九十九焼のエピソードで、左右馬がいかに洞察力に長けた人物かも描かれました。
「ああ、この2人はこういう人なんだな」と理解しやすいと思います。
でも、3話になっても初期設定を描いていると言うとそうではなくて。
初回から見続けている視聴者にとっては、鹿乃子(と彼女の能力)をもっと理解したいという
左右馬の好奇心で、2人の距離が縮まっていく過程に微笑ましささえ感じますし、
最初は能力がバレる事をためらっていた鹿乃子が徐々に心を開いていく変化が
嬉しく思えたりするんですよね。
今回のキーワードは「嘘」。
あれだけ鋭い人が、まさか鹿乃子が自分の嘘に気づいた事を分からないはずがないし、
質屋に持って行かせるお皿の包み紙を、うっかりあの紙にしちゃったという
ヘマはやらかさないと思っていたので、
端崎(味方良介)に傷ついて欲しくない事情があって、
後は何か意図があるんだろう…とは読めてしまいましたが、
実は鹿乃子の事を、彼女が想う以上にこんなにも想っていたという
後半の”真相解明”展開には、さらに裏があったのかと惹きつけられるものがありました。
嘘をついていたのは馨にと言うより…で
そよ風でゆらゆら揺れている満月が映る池のカットに切り替わる所は、
鹿乃子の左右馬に対する気持ちの変化の始まりを暗示しているかのようで、実にロマンチック。
「1人でぐるぐる悩まないでよ。君はもう、1人じゃないんだから。」
「一緒にいるから悩むんだからさ!…一緒に抱えるよ。」
左右馬のこの言葉は頼もしくて、それはもう、惚れてまうやろ案件だったんですが、
鹿乃子の「月が綺麗ですね」という最後の言葉も、
自分を受け入れ寄り添ってくれる彼への信頼や安らぎが垣間見えてほっこりするのです。
左右馬は一瞬動揺するものの…
それに対する「月見そば、食べて帰ろっか。」の返しもとっても粋。
月9らしい胸キュン要素がここに全て詰まっていましたが、
まぁ…多少の願望も含まれているのかもしれませんが、
個人的には”恋人”の関係を飛び越えて、
険しい道も共にする”伴侶”の関係になっていくのでは?という期待感を抱かせてくれました。
何の予告もなく3話の感想をヌルッと上げる形となりましたが、
本当は2話の感想も書きたかったんですよねぇ。
その時は月10の初回感想を優先していて、
秋ドラマの感想が溜まり過ぎてしまう前に(もう既に投稿に時差がありますが(苦笑))
本作は視聴のみにしようと初回の時点で決めていたんですね。
でも、2話の、どこか平成の休日ゴールデン帯のアニメを思わせるチャーミングなオチを見て
やっぱり書きたい!と迷い始めて、都合で結局書けずじまいで、
諦めようかと思いながら3話を見たんですが…
好きなドラマだから書こうという決断に至りました(笑)
とにかく、2人が可愛らしくて、癒されて、温かい世界で包まれている本作。
そんな訳で…感想執筆は復活させる事にします。
あ、でも、現在(10/27)は火10の3話の感想がまだ途中なので、
明日の最新話の感想は遅れるかもしれませんし。
次の投稿がどちらになるかは、ちょっとまだ未定です。
↓1話の感想はこちら↓
Source: りんころのひとりごと。
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