だよね…そういう結末で終わるよね…といった内容でした。
本作の場合、どんな話かがはっきり分かるタイトルになっているっていうのもあるけど、
この手のドラマは初回で何を山場とするのかが予め読めてしまうので…
1時間程度まで主人公の「いや、そんな事ある訳がない」で引っ張るのは流石にテンポが悪くて、
時々時間を確認してしまいましたよ(汗)
25分拡大でなければまだ許容範囲だったかもしれません。
うーん、そこは初回だからと言い聞かせるべきなのか?
まぁ、ストーリーは次回以降に期待!って所ですね。
しかし、ここ最近は顔芸やら、過剰に描かれる悪党やら、
池井戸風味の作品が頻繁に放送されて食傷気味だったこの枠。
本作も確かに日曜劇場あるあるの大人数会議シーンや会食シーンは取り入れられていたものの、
これまでとは差別化されて、良い意味で”ごく普通”の仕上がりに
収まっていたのには安心出来ました。
世の中、勤務中に大声出したり、キレたりする人ばっかりじゃないですし(笑)
テンポが悪いとは書いたけれど、
彼の説が正しいと認めざるを得ない状況に遭遇してから
徐々に現実を受け入れるようになるまでの葛藤や変化も丁寧に描かれていたし。
世良(國村隼)の役柄が過去出演作の「今ここにある危機と〜」を彷彿とさせたのもあってか、
事態を甘く見て権力を使って隠蔽を図った結果
対策が後手後手になってしまった政府のずさんさを表すくだりは、
皮肉を交えながら現状を映し出す作風を得意とするNHKドラマのような趣が。
テレビではなくネット配信で視聴者の信頼を得る…という世情の反映の仕方も
きちんと時代の流れを把握した上で脚本を書いている感じがしたので、
もしかしたら、久しぶりに”枠のカラー”が邪魔しない、
純粋に1つの作品として楽しめる作品になるのかもしれません。
ただ…登場人物が全体的に落ち着いているだけに、
田所(香川照之)のキャラがちょっと浮いている気がしなくもないんですが、
あれで通すんでしょうかねぇ?(笑)
日曜劇場の香川照之さんは癖強な役じゃないといけない契約でも結ばれているのかしら。
お経を唱えているみたいな喋り方がとにかく気になって気になってw
でも、後半にかけてこっちが半沢直樹主人公に見えて、
正義を貫こうとすると集団から理不尽に責められる立場になっていたのは新鮮でした(笑)
あと、浮いていると言えば、アナウンサー顔負けのホラン千秋さんのナレーションも。
演技指導が入っているんでしょうけど、どちらかと言うと報道番組向けの声質なので、
度々差し込まれるとドラマと乖離しちゃって世界観にのめり込みづらいような?
これが最初の方だけなら、過去を回想するために
あえて報道番組寄りのナレーションにしたという意図とも取れますが…どうなんでしょ。
とにかく、つい先日も地震が起こっただけに、ますます現実味を帯びる設定で
視聴者を選びそうな作品を放送した日曜劇場には
「これまでとは違うぞ!」という意気込みは感じさせました。
最後まで日和らず、この約2年間で信用を失いかけている政府や報道に
物申す作品になるよう願っています。
Source: りんころのひとりごと。
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