前半で空見子(大塚寧々)の実態を掘り下げる必要はあったのかなぁ…。
前回のラストに急に現れた人に「私の両親は宮越の父に殺された!」
「宮越に復讐するために弁護士になって近づいた!」みたいな恨み節を言われても、
ついて行けないと言うか、感情移入しづらいと言うか…(汗)
最終回に入ってようやく縦軸にガッツリ触れてくれるかと思っていただけに、
蛇足感は否めませんでしたね。
そこに尺を割き過ぎてしまったためか、黒幕であるはずの宮越(大谷亮平)も
子供の志の強さに圧倒されて何も言い返せなかった
情けない人で終わってしまったのも物足りない。
キントリチームとしての最後の仕事…
なんであの尻切れとんぼな展開で解決させちゃったんでしょう。
いつもの”マル裸”はどうしたの?
何か引っかかる所があったら徹底的に追及して、相手を完全に落とす事が
キントリチームのやり方じゃないの??と疑問に思わずにはいられません。
まぁ…この物足りなさは、やっぱり大谷亮平さんは黒幕にするにはまだ早すぎたよね…
っていうのもありますけど。
猿芝居や動揺した表情を見ていれば、
“脅す側”よりも”やられる側”の方が似合うんですよね、残念ながら(汗)
そもそも大臣役にしてはあまりにも若いですし。
年相応で、かつ曲者を上手く演じられる俳優さんならいっぱいいそうなのに…
みんな日曜劇場に取られてしまったのかしら。
私が本作を見ていて高まった回は、今振り返ってみれば
初回のハイジャックくらいしかなかった気がします。
大まかに捉えれば面白い回もありましたけど、それは本当に”好意的に”解釈したからであって…
全体的に粗が多過ぎて、第2シーズン、第3シーズンよりも
パワーダウンしてしまった印象を受けました。
普段テレ朝の長期シリーズ作品をあまり見ないから何とも言えないんですけど、
シーズンを重ねるごとに巨大プロジェクトにしたがる傾向にあるんですかね?
それが逆に失敗に繋がっているような。
マンネリ化を恐れて変化を加えたくなる気持ちも分かるんですが、
本作の場合、毎回違ったゲストと演技合戦するだけで十分楽しめますし、
前回での主婦4人衆があったように、組み合わせ次第でいくらでも幅を効かせられるから
全然飽きを感じさせない作品に仕上がっていると思うのです。
まぁ、確実に言えるのは、縦軸が本作の良さを邪魔した…という事ですかね。
大國塔子(桃井かおり)を出オチ要員にしたのも勿体なかったです。
彼女を退場させた件にしても、後でそれ以上の緊迫感漂う話がくるんだろうと
ちょっと期待していた部分もあったから、何も言わないようにしていたのですが…
この中途半端な終わり方なら…死なせずに真壁(天海祐希)との取り調べを通して
改めてぶつかり合うとかした方が、最終回ならではの醍醐味が味わえたのかもしれません。
で、最後の「特別取調室」は、キャストを入れ替えて続編を作るための伏線なんでしょうか。
これも何個か前の「うぇ〜い」で一旦締めて、ブラックアウトさせてから少しチラ見せしたら
“匂わせ”としては良い感じで終われたのかなぁ…とは思ってます。
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Source: りんころのひとりごと。
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