※雑感集に加えるつもりでしたが、文字数がそこそこ多かったので単独の記事にしました。
それ用に書いた感想ではないので、多少雑かもしれません。どうかご了承くださいませm(_ _)m
本当に「届けたい相手に届いてくれれば良い」を地続きで描くドラマだなぁ…と。
従来の作り方によっては”カンフルNEWSのお陰”…
いわゆる”ヒーロー”に仕立てる事も出来たと思うけど、
過去に起こした行為はれっきとした悪であり、犯罪は犯罪だと結論づけた事、
完全に許す人情論押しの 綺麗なハッピーエンドでは終わらせなかった事。
そして…縦軸とキャンセルカルチャーとの結びつけ方も無理がなく、
最終的には「大事なのは自分が過去とどう向き合うか」で
双方落とし込む流れが実に素晴らしかったです。
また、キャンセルカルチャーで記憶に新しいのは東京五輪。
でも、五輪だけに留まらず、アイドルにしても俳優にしても、
過去をほじくり出しては叩く習性がTwitter上ではよく見かけるようになった印象。
その上で、デマや噂ばかりが拡散されて、真相や続報はあまり反響に及ばないというのも、
現代の人々を皮肉っているようで身につまされる話でした…。
笹目(筧一郎)のストーカー行為もそうだけど、
多分人間って野次馬しがちなんだと思います。遠くで見ている方が”楽”ですからね。
ドラマというフィクションの世界なら、真相を暴くゴシップ業界が舞台でもあるから、
切り取られた部分である「卵を投げつけられた娘」についても
しっかり言及する事も可能だったかもしれません。
でも、あえてその後を描かなかったのは、
その後になんて興味がないという”人々の考えの表れ”だったのかな…という気もしました。
そして、縦軸を無駄に引き延ばさなかったのも英断でしたね。
最近のドラマは引き延ばし傾向にあるけど、
そうすると本筋の腰を追って悪影響を与えかねないから。そこら辺は潔い。
あとは、笹目がカメラマンとして加入してから新章といった所でしょうか…
彼を見る根津(溝端淳平)を意図的に映していたカットが気がかりですが、
あんまり三角関係の方向には寄せないように願いたいです。
逆に、瀬古(黒木華)と共通点のある(過去を知っている)彼の加入が新たな視点を運び、
一味効かせたお仕事ドラマを見たいかなぁ?
↓前回の感想はこちら↓
Source: りんころのひとりごと。
コメント