Destiny 9話(最終回) 感想|「20年の時をかける」とうたった割には…(苦笑)

ドラマ

 

 

がんが悪化して死にかけた経験をして以降、

ポエマーになり始めた真樹(亀梨和也)も真樹ですが…

お父さんも随分ペラペラ喋るようになりましたねぇ(笑)

で、相変わらず、相手の告白をすぐに信じてしまう奏(石原さとみ)。

野木が原因で英介(佐々木蔵之介)は自殺してしまったのに、

なんで彼に疑いの眼差しを向けないんだろう…と思うんですけど、

まぁ単純に、最終回でそこのイザコザを繰り広げていたら

時間がなくなるからって事なんでしょうね(苦笑)

 

ただでさえ話が進まなかったから、野木による真相告白(という名の説明台詞過多)と

回想だらけの最終回になる事は予め分かっていましたが、

そこで”答え”を提示すれば良いってもんじゃないと思うんですよね。

「初回と最終回だけ見れば理解出来るでしょ」みたいな作りは、

正直、ミステリーどころか、”連続ドラマ”として破綻している…そう考えています。

謎を絡める以上は、段階を踏みながら真相解明に繋がる内容・展開で魅せなければ、

“連続ドラマ”ならではの醍醐味は感じられにくいですし。

その描写過程を疎かにして、最終回で「実はこんな真相でした」と言わんばかりに

畳みかけて明かされたとしても、それがいくら辻褄が合っていたとしても

何の面白味も湧かないんです。

 

肝心の黒幕にしても…え、こんな人今まで出てきたっけ?って感じで。

私が忘れているだけで過去に出演回があったのか、思わずwikipediaで調べちゃいましたもん。

「ぽっと出の登場人物が真犯人」という、初回から欠かさず見てきた視聴者を

裏切るタブーもやってしまって…冷めた気持ちに拍車をかけていた気がします。

 

では、どうしたらもっと面白くなったのか?を素人なりに考えるとするなら…

今までの無駄な恋愛描写や大学時代の回想は大幅にカットして、

最終回の秘書(岩田和浩)に関するエピソードを3〜4話辺りに持ってきて。

最近のドラマの主流(?)である二部構成にして、残り話数を「巨悪編」と名付けて

内閣総理大臣・東(伊武雅刀)に立ち向かう内容にすれば

盛り上がったんじゃないかと思ってます。

もう本当…「20年の時をかけるサスペンス×ラブストーリー」なんて

壮大なコンセプトにした割には、その大元とも言える人物の真相は

大畑(高畑淳子)の記者会見であっさり終わりましたから(汗)

 

その上で記者会見のシーンも、支部長が代表で…って事なんでしょうけど、

奏を傍観者にせず、奏1人か、あるいは大畑との2人体制で参加させて。

例えば…奏が机の下であのハンカチを握って、

心の準備を整えてから真相を1つずつ詳細に報告し始める…

時に涙目になりながらも、最後まで伝えきる姿を長台詞・長回しで見せる演出を施していたら、

「父の冤罪が晴れて良かったね…」「奏、やっと救われたね…」といった

カタルシスが味わえて、「20年の時をかける」にも説得力が増したのかもしれません。

 

ミステリーパートと恋愛パートのミスマッチ感が強い以前に、

視聴者を引き寄せるために用意しただけで、ミステリーなんて二の次…としか

思えないような作品でしたね。

最後のくだりも、一体何を見せられたんでしょう。

両者とも父は無罪だったし、真樹はがんを患っていたのに急に元気になったし、

みんな事件が解決したと思っているっぽいから

(東の裁判がまだ残っているんじゃないかって…)別に会う事に罪悪感はないだろうに、

「私と真樹は、初めから出会ってはいけない運命(奏のモノローグ)」って、

なんじゃそりゃ(呆笑)

その後結局、「真樹ー!!(多分)」と言いながら駆け寄っているし。

他にも、真樹は祐希(矢本悠馬)を早とちりで犯人だと決めつけていたにもかかわらず、

祐希に謝らせるだけで自分は謝ろうともしなかったし、

奏も貴志(安藤政信)に、今まで散々迷惑かけて振り回してきたのに

「ごめんなさい」じゃなくて「ありがとう」って…。

何だかな。最後まで自分かお互いの事を考えてばかりで周りが全然見えていなくて…

2人とも魅力的に映らなかったのも残念でした。

 

貴志も英介も、最後は野木も良い人止まりで終わってしまったのも勿体なかったですねぇ。

安藤政信さんも佐々木蔵之介さんも、仲村トオルさんも…

お三方ともベテランで、”裏の顔”で一捻り効かせて

話を盛り上げる力のある俳優が揃っているだけに、そこの物足りなさも残りましたね。

特に安藤さんは、そのうち暴れてくれるんじゃないかと期待していたんですよ、ずっと……w

 

 

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Source: りんころのひとりごと。

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