おお、今回はコメディ色が激減して、シンプルにまとまってたな…
というのが見終えての第一の感想。
それでもって、モノローグの量も、主人公が翻弄されていく構図も前回と変わらない。
なんでそう感じたのかの理由を明確にしたくて、TVerで2話と3話を見比べてみましたが、
前回は複数の登場人物を”犯人候補者”に見立てていて、
サブエピソードを箇条書きのごとく盛り込んでいたからなのだと今更ながらに気づきました。
誰かに疑われたり詰め寄られたりしている際の
藤巻(反町隆史)のオドオドしたリアクションに引っ張られていたので、
先週は内容に関して何の疑問も持たなかったんですけど、
冷静に見返してみると、結構情報が盛り沢山だったんですね。
でも…「笑えた」「面白かった」感覚を否定するつもりはありません。
前回は前回で、登場人物を多く描写する事で、
あっちへこっちへと振り回されて、どう答えたら良いのか判断に悩む
藤巻の心理状態をじっくり観察する楽しさがあったと思いますし。
今回は、彼の同期である郡司(津田健次郎)と白鳥(佐々木蔵之介)を前面に出す事で、
「医者としての表向きの顔」と「欲と憎悪にまみれた本当の顔」を
平然と使い分ける2人が身近にいる以上は、ギフトをめぐる陰謀論から逃れられないという
彼の”現実”を突きつけるかのような内容になっていて、
また違ったスリルを味わえた気がします。
大泉(西岡徳馬)を殺害した日の夜に
藤巻の妻・麻帆(明日海りお)のオペの打ち合わせはするし、
大手術を終えたすぐ後にギフトの話を持ちかける。
命をどう思っているのか、その境界線のあやふさが何とも怖いです。
特に後者の方は、その話をする前に爽やかな笑顔を向けてましたからね…
佐々木蔵之介さん、最近は悪役が定着されてきてますねぇ。
終盤では、久留米(波瑠)が「藤巻に好意を抱いていると思う」とカミングアウト。
ドラマでよくある、家族を殺した犯人への復讐計画を…で培養に協力したのではなく、
ちょっと斜め上の回答でした。
個人的には、勘の鋭い彼女とタッグを組んで次々と謎を解明していく話も
見てみたかったので(そうすれば、鈍感な藤巻との対比が効いてよりキャラ立ちするだろうし)
仲間入りと思われる展開には大歓迎なんですが、
今回で”二面性”を描いているのを踏まえると、
彼女の言葉も嘘なんだろうなぁと疑ってしまいます。
でも、毎回誰かが退場して、「やられっぱなしの藤巻」が続くと
そのうち物語がマンネリ化してきそうな恐れはありますし、
藤巻が反撃に出てからが、ある意味本番だとも思うので。
久留米とどう関わっていくのか…そこも見所ですね。
↓前回の感想はこちら↓
Source: りんころのひとりごと。
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