なんだろう…この、美談でねじ伏せられた感(汗)
過去のトラウマに向き合い、心に太い芯を持つまでの変化が伝わってきた
染谷将太さんの演技は見応えがありましたし、
見えない所で大切な人を想っていて…の描写は好みの部類ではあるんですけど、
今回の事件パートはあらゆる方向でモヤモヤしましたねぇ。
素朴な疑問なんですが、今回の犯行って何罪に当たるのかが気になって。
サワラに事前に毒を仕込んだ訳でもあるまいし、時間差のトリックを仕掛けた訳でもない。
そう…継秀(岡田義徳)は直接手を下していないんですよね。
仮にガスコンロが自動消化装置の付いていない古いものだったとしても、
果たしてあんな方法で致死量のガスが出るのかどうかっていうのも確証が持てませんし。
“まだら認知症“なのを考慮すると、継秀の思惑通りに事が進むとも限りません。
大体、冷蔵庫の中をしばらく整理整頓していたのなら、他の物に塩があちこちつくはずで…
サワラに塩をいっぱい振っていたから
指にまだ残っていたと解釈すれば良いんでしょうかね(苦笑)
冷蔵庫の中の写真を見てあの真相に辿り着くのも飛躍し過ぎていて、
今回は大分、憶測で強引にまとめたなぁという印象が強かったです。
それに、風間(木村拓哉)が新人刑事のプライベートに首を突っ込むのもいつもの事ですけど、
冒頭では演技について触れたものの、心理の専門家でもない人が
第三者の前で自身のトラウマを語らせようとする荒療治をやってしまったのも
個人的にモヤモヤする原因だったかと思います。
いくら何でも残酷で、感動には結びつかず…
お陰で、肝心の遠野(北村匠海)のエピソードに入り込めませんでした(泣)
話は変わって、本作はここ数回は事件パートはもちろん、
千枚通しの男・十崎(森山未來)を追う件と遠野の病状の3つのエピソードで
同時並行させているため、ややガチャガチャした作りになってしまっているんですね。
これ…最終回で書こうとしていた事を今書くとすると、
「十崎を追い、逮捕するまでの話」を重点的に描いた方が、
「風間公親−教場0–」というタイトルと
風間の”原点”に相応しかったんじゃないか?って気もしております。
だって今までの話って、教官時代も指導官時代も風間の性格があまり変わっていなければ、
風間道場と銘打って、SP時代にやっていた「風間vs複数の生徒」の生徒を
1人に絞ったバージョンをメインとしているので、
どちらかと言うと「風間公親−教場0.5–」の方が近いですし…。
そして、風間道場で物語を展開していくから、十崎の方の進展は小刻み程度でしかありません。
最終回は15分拡大との事で、一応事件パートも十崎が絡んではいるものの、
現時点では彼の後を追うだけで接近は出来ていませんし、仇を取る=逮捕するまでを考えると
とても1時間弱で収まるとも思えませんね。
最近トレンドの「続きは映画館で!」にならないと良いんですけど…(滝汗)
着地点次第で、本作が微妙で終わるか、何だったんだ…で終わるか
評価が決まる事になりそうです。(←どちらにせよ微妙ではあるのねw)
↓前回の感想はこちら↓
Source: りんころのひとりごと。
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