青葉の母・広江の再登場の件。
その中の人である菊池亜希子さんは調べてみた所、現在40歳なので、
年齢を踏まえて考えると、13年前は青葉(志水心音)が7歳だったから
遅くとも20歳で産んだ設定になる…?
で、今も赤ちゃんがいるんだから、若年出産も高齢出産のどちらも経験してるのは
中々タフだなぁ…と思いながら見ておりましたが、それはもう置いといて(笑)
最終回はまぁ…何と言うか、綺麗に終わりましたね。
いや、広げた風呂敷を畳むのに躍起になっていたという表現が近いんでしょうか。
出番を急に増やして、いつの間にか仮面ドクターズの”最大の敵”のように
描かれている高城(沢村一樹)も、
冒頭で書いた主人公の過去話も、8話で明かされた事実な訳で…
紹介してから回収するまでのスパンがあまりにも短過ぎて、
高城と広江の改心の早さには、正直、ついて行けませんでした。
全体の構成が勿体ないドラマは、今期でいくつかありましたけれども、
本作はその中でも極めて「もっとこうだったら…」と言いたくなってしまう
ドラマだったと思います。
最終回だから、今更でも言わせていただくと。
そもそも論として…滑稽な笑いを取り入れるのが特徴の堤監督演出はもちろん、
光る仮面を被った黒い集団で、名称は「仮面ドクターズ」といういかにも漫画的な要素と、
「お前に生きる価値はあるか?」という真面目で哲学的な問いかけの食い合わせの悪さを
強く感じさせたんですね。
そういった声が多かったからなのか、5話以降は演出面で徐々に改善が見られて、
噂話ばかりする若い医者たちや、コケるのと大声がお約束だった警視庁、
“表の顔”絡みで描かれていたケーキ屋の常連客・水面(當間あみ)、
そして占い師といった、”ガヤ”的な人物の出番は削られていって。
それ自体は見やすさに繋がって良かったんですけど…
やはり、最初の段階で情報を整理整頓し切れていなかったのが響いていた気がします。
作風においても、後半になってから主要人物の過去エピソードを詰め込んで
軌道修正を図ろうとしたために、
波佐間(妻夫木聡)が当初こだわっていた「生きる価値」の基準が何なのかが霞んでしまい。
結果的に、犯罪や不正行為をした”訳あり”な人物に、
果たして「生きる価値」はあるのかどうか?を
仮面ドクターズが見定めて救う前半(1〜3話)と、
仮面ドクターズのメンバーそれぞれの過去を重ねながら、
患者とそのパートナーの未来を後押しするかのようなヒューマンドラマ寄りの話が
多かった後半(4話〜(特に過去が深掘りされるようになった5話〜))で
別作品に映ってしまった所も残念でした。
当時青葉を救えなかったトラウマもあって手が震えていたのが、
広江との再会を機に止まり、患者・結衣(小田愛結)を前に
その手を確認し微笑みながら言う「Get Ready」のシーンは、
最後まで見てきて一番印象に残るシーンで。
「スーパードクター」と「傷を抱えた1人の人間」の両方の顔を持つ
波佐間の再起を描く物語として捉えれば、そんな良い部分もあっただけに。
最初から「生きる価値」とかいう理屈は抜きにして、
純粋に、違法な医療行為をする仮面ドクターズを良く思っていない
警察や病院に追われながらも、
手術不可と診断され、行き場を失くした患者を救い上げる…
という設定を軸に置いた話にした方が、最終章への違和感も薄まったのかもしれません。
メイン監督は堤幸彦さんだから、最終回はさすがに堤監督に戻るのか?と思いきや、
5話の担当で最後になっていた辺り…
恐らく、本作も映画化される可能性は高そうですね。
映画化といえば…鈴木亮平さんは、よくあのチョイ役を引き受けられたなぁ…と。
個人的には、「TOKYO MER」の宣伝も兼ねているのか?
なんて目で見てしまっていました(笑)
↓前回の感想はこちら↓
Source: りんころのひとりごと。
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