予告で強調していた「衝撃のラスト」。
私の今まで見てきたドラマの経験上だと、キャッチコピー負けして終わるイメージが強いので、
本作もきっとそうなんだろうなぁ…まっ、駆け足気味だったり雑だったりしなければ…
くらいの気持ちで最終回を見ていたんですが、
衝撃までは行かなくとも、意外に感じる内容ではありましたね。
今までの事件の結末がストレートに片付いていた分、
チカ(水崎綾女)殺害事件の犯人でもう一捻り加えてくるとは。
殺害する様子がカットされていたのは、前回でも少し「ん?」とは思っていたので、
空白の時間での真実を、最終回のために意図的に隠していたのだと分かって納得出来ました。
最終回の内容に関して書きたかった事と言えば、そんな所でしょうか。(えっ…w)
ざっくり総括するなら…
10年間の苦しみを徐々に吐き出して行くかのような濱田岳さんの涙の演技や、
3人の仲間感が伝わる洒落の効いたラストシーンを見ていて、余計に思ったんですが。
コミカルなのかシリアスなのか、そういった”コンセプト”が最初から定まっていたら、
3人の関係性やキャラクターにも愛着がより湧いたのではないかなぁという気がしています。
そもそも、演出家が小ネタを得意としている演出家だけに、まぁ癖が強いんですね。
癖が強いだけなら、”木村ひさしワールド”に染まる役者さんの演技に
新鮮味を感じながら楽しもう…で終わるんですけど。
ただ、従来のテレ朝刑事ドラマらしい縦軸エピソードも同じくらいのウエイトで、
しかも小ネタと交互に盛り込んでいるので、
作風がケンカして、その見づらさがかえって登場人物の魅力を薄めてしまっているんです。
「この3人なら絶対面白いでしょ!」な役者さんを揃えた作品だっただけに、
個人的にはやっぱり、3人がわちゃわちゃした1話完結型のエピソードを
もっと充実させて欲しかったですかね。(あ…出来れば3話の塩梅でw)
失礼なのは重々承知で言いますが、
内容の節々から、作り手同士での話し合いが足りていない感が滲み出てきちゃってて(汗)
素材を活かしきれていなかったな…という印象が一番に残りそうです。
↓前回の感想はこちら↓
Source: りんころのひとりごと。
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