オペナースのクイーン(松下奈緒)も執刀に参加するわ、警視庁の前で仮面は外すわ、
仮面ドクターが刑事の仕事も担っているわで、
もう何でもアリになってしまってますね(苦笑)
内容にしても、まぁ…視聴者を引きつけるために
「何が”善”で、何が”悪”か」を新しい手法で見せて、
イメージアップを図ったって所なんでしょうけど、
こういった”変化球”を、主人公の考える「生きる価値」の基準が何で、
4人で「仮面ドクターズ」を結成した動機が何なのかが
明示されていない段階でやられても、正直、混乱させるだけだと思うのです。
おまけに…エース(妻夫木聡)が患者を応急処置している様子が
冒頭で描かれた時点で、「ああこれは…後で遡る感じかな?」とは分かりましたが。
時間の巻き戻し構成にした事で、難解さに拍車をかけていたような気もします。
そして、個人的に最も違和感を覚えてしまったのは、
今までの内容と今回の内容で全く別物として見せたが故に、
エースの描写に一貫性のなさを感じさせた所。
今まででは、周りにお願いされてからか自分で最終判断したかで少し違いはあるものの、
どちらも「患者を救う」事に概ね”同意”した上で見せ場を作ってきたんですが、
今回は完全に、周囲の反対をよそに”主観””独断”で手術する人物として描かれたのです。
勝手に動くのであれば…交渉人・ジョーカー(藤原竜也)の存在って
ますます必要ないのでは?と思えてしまう訳で(汗)
初回から、交渉人が救うべき患者を紹介したにもかかわらず、最後はエースが
救うのか救わないのかでその人の人生が決まる…
そんなややこしいメカニズムがどうも引っかかってはいましたが…
交渉人が所属している以上は「交渉人の指示を元に医者が対応する」という
“絶対条件”を設けないから、今回のような矛盾が生まれるのでは?なんて思います。
それに、もし仮に主人公が「『生きる価値』があると判断した人のみ救う」医者なのだとしたら、
安達(杉本哲太)に復讐されて当然の3人を
(期限付きでも)生かしておいた意味って何…?って感じですし…(滝汗)
ブレブレな設定を早々に統一しない限りは、もう改善も難しいかもしれませんよ。
唯一”マシ”だったのは、今回の展開の都合上、
警視庁の存在意義が見えたって所くらいでしょうか。
いや…重たい話とは裏腹に、コミカルな演出を頻繁にぶつけてくるので
台無しではありましたけど(苦笑)
なんか、なんかなぁ…ですね。
設定も構成も、人物描写も、全てがズレている気がしてなりません。
↓前回の感想はこちら↓
Source: りんころのひとりごと。
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