相変わらず”騒動”を描いているなぁ…という印象。
杉浦(梅沢富美男)の出番が減った事で”ドラマ臭さ”は薄まったし、
前回よりも和佳(奈緒)の仕事ぶりは少しずつでも、現在進行形では描かれてきたし。
仕事内容を逐一報告しないんだったら、
そりゃあ「男社会に突然入り込んできた女」を疑うのも当然だとは思うんですが…
うーん…3話も経っているのに、堂々巡りの状態が続いているのが引っかかります。
今となってはようやく女性の活躍も認められつつあるけれど、
10年前は元専業主婦が活躍し出すと「”女”を使っている」「裏に男がいる」と
色眼鏡で見られるのが普通だった。
未開拓のものに巻き込まれるのが怖い。失敗を恐れて動けない。
だから突き放すような言葉ばかり言っていた。
そんな当時の日本社会の縮図がいかに保守的だったかを知らせたいという、
作り手側の熱量は伝わっては来ますよ?
だけど、そこにこだわり過ぎるあまり、
「疑惑の目を向け反対してくる団体に対して、主人公が本音をぶつけて黙らせ、結束力を高める」
という構図からは脱せていないんですよね。
だから、いくら取り扱うモチーフをあの手この手で変えたとしても、
進展がないように見えてしまう。
騒動は騒動でも、営業面でのトラブルを描いて欲しかったです。
1日に多くの料理店を周り、今まであまり魚を食べて来なかった人が慣れない行為をして…
大将とのあのやり取りを見る感じだと、営業方法も手探りだったでしょう。
最初の方は話を聞いてくれなかったり、怒鳴られたりした事もあったはず。
やんわりとではなく、もっと仕事で苦労している彼女の姿を描いた方が
「ファーストペンギン」の意味も明確になって、見応えがあったかと思います…。
あとは…腑に落ちないのは、片岡(堤真一)たちの手のひら返し具合ですかねぇ。
仕事ぶりを認めるまではまだ良いんですが、そこからの対応が急に変わるんですよね。
「マネージャーになって、わしらをビシバシ鍛えてやってくれ!」じゃなくて、
「社長になってくれ!」ですから(笑)
何やかんやで最後は綺麗に収まるのも、
お仕事ドラマならではのリアリティが見えてこない原因かなぁと。
そして、”あの人”の子かもしれない琴平(渡辺大知)のくだりは
いつまで引っ張るのか…(汗)
和佳は知らないようでしたが、彼の正体がはっきりしない限りは、
なぜ”メンター”的に彼を頼り切っているのかという疑問・モヤモヤが先に出てきて
イマイチ彼女を応援しづらいのが現状です。
まぁ、今回で「騒動編」(←勝手に名付ける(苦笑))は終わりみたいなので…
お、終わりですよね??
味方をしてくれた次回以降から、お仕事描写に本腰を入れてくれる事を願います。
↓前回の感想はこちら↓
Source: りんころのひとりごと。
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