SUPER RICH 11話(最終回) 感想|よく分からんドラマだった…に尽きる。

ドラマ

 

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初回からずっとだったんですけど…

本作って、”目を引かせる展開”をいろんなパターンで作っては見せてきて、

それなりに工夫はしていたんですよね。

アバンで起こった出来事を種明かししていく流れとか、恋愛のいざこざとか、

頻繁な時間経過とか、裏切り者探しとか、

あとは…2人で食べる素朴なご飯の美味しそうな演出とか。

それらが面白さに繋がったかどうかは別として、

作り手側も、お堅いビジネスドラマではなく、

「エンタメ作品に仕上げている」つもりで制作に携わっているのは

何となく伝わってはいたんです。

ただ、そういった事情を踏まえても、

私が本作を”雑”だと捉える理由は…全てが空回りで終わってしまった事。

これに尽きると思っています。

 

空回りになってしまった原因は2つあります。

スリースターブックスの描写の曖昧さと、会社&登場人物の魅力の感じ取れなさ…です。

 

まず、前者を具体的に書くとするならば…

最終回で今更「こんなに社員いたの!?」と思うくらいには、

社員たちの仕事ぶりが最後まで全然見えてこなかったんですよね。

なぜそうまでして会社を守っていきたいのか、

会社を築き上げていくまでにはどんなストーリーがあったのかも分からない。

会社についての設定描写が不足しているから、

当然、復活の兆しを見せ始めるまでの過程が不明瞭に感じてしまうのも無理ない訳で、

毎回各々が騒ぎを起こしている割には「どうして追い込まれているのか」という

“その時の状態”が伝わってこないのです。(伝わったとしても個人の話ばっかりだったし…)

本来は、会社を復活させるまでの成功譚を主軸にした話なはずだったんですけどね…。

盛り上がりに欠けたのは、そこの描写の物足りなさにあったでしょう。

 

そして、後者の「会社&登場人物の魅力の感じ取れなさ」。

突飛な時間経過で、「SUPER RICHも1人の繊細な人間」で見せていくのも

悪くはないかもしれません。

けれども、主人公の波瀾万丈を描く物語であれば、

“社長・氷河衛”と彼女を慕っている社員たちの個性、初期設定で、

早い段階で視聴者の心を掴んで初めて

「この人を、この人の経営している会社を応援してみよう」という

気持ちにさせるような描写をすべきだったと思います。

本作の場合、キャスティングの話題性と役者さんの魅力だけで

引っ張ってきた印象が強かったので…本当に勿体なかったです。

 

恋愛要素を強調した数々の無駄なエピソードをカットして、

最終回で急に前面に出してきた”スリースターブックスの危機”を

今までの話にも反映させていたら…とも思わずにはいられない作品でした。

「お金は可能性です。それを使って何かを出来る可能性があるって事なんです。」

という初回の台詞にも興味は惹かれたし、

やり方次第では斬新な面白さが残る作品になっただろうに。

ビジネス用語を言いたいだけ言って終わった…で幕を閉じてしまったのは

何とも残念な限りです。

 

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