6秒間の軌跡〜花火師・望月星太郎の憂鬱 3話 感想|父とひかり、案外似てるのかも?

ドラマ

 

 

はぁ…毎回思っているし、多分今後も書くかもしれませんけど、

3人での会話劇が本当〜に面白過ぎる!(笑)

「どんな偶然で裸見られるかも分かんないし」いやどんな偶然!?wwとか、

見えても聞こえてもいないはずなのに

会話が成立しちゃう航(橋爪功)やひかり(本田翼)とか、

3分に1回?のペースでツボに嵌まるシーンがやって来るので、

そこだけでも肩の力を抜いて楽しめます。

やっぱり、現在81歳と大ベテランの橋爪功さんが中心にいるのが大きいんでしょうね。

 

ベテランの役者さんって良い意味で「演じない」んですよね。

これだけだと語弊を招くので、もう少し具体的に書くとすると…

今まで様々な作品で、様々な個性を持った役を演じて場数を踏んできたからこそ

生まれる”余裕”や”達観”みたいなものがあって、

「上手く演じよう」という力んだ感じではなく(役に憑依した演技ももちろん好きです)、

演じられているのか素なのか区別がつかなくなるくらいの演技で

根太い存在感を残すと言いますか。

橋爪さんもその内の1人で、橋爪さんの自然体な演技を受けて、

高橋一生さんも本田翼さんも伸び伸びと演じられているのが画面上から伝わってくるんです。

だから見ていて楽しいんだろうし、

新コーナーでスタッフの笑い声も聞こえたりして(笑)

現場の雰囲気もきっと和気藹々としているんだろうなぁ…とすら思えてきます。

 

毒づく本田翼さんも良いですね。

ひかりに振り回される星太郎(高橋一生)の図も面白いんですけど、彼女の吐く毒は、

前回の「記憶に残るのは、誰とどんな気持ちで見たかどうか?」も含めて、

ハッとさせられる的確さが魅力的です。

で、今回刺さった言葉は…

「即答出来ないっていう事は、適当に理由をつけてダメって言ってるようなもんですよ」

これには私もギクリ!と(苦笑)

でも彼女の言動はいつも正直で、そこが、何かとグルグル考えては

目の前の向き合わなければならない事を避けてきた星太郎にとっては、

背中を押された気持ちにさせられるんでしょう。

 

また、航もひかりと、自分の考えをポロっと吐き出す所は共通している気もします。

特に似ているなって思ったのは…

「5年後にはお前、絶対パソコンで打ち上げしてんだよ?

お前がやれるんだったらさ、今辞めたって3年後辞めたって5年後辞めたって同じだろ?

だからお前…とっとと辞めんだよ!」

この言葉が上記の言葉と重なりました。

父の死を受けてからのひかりとの出会いは運命のようなもので、

父の存在と過去の思い出を感じながら、

その父の面影を残すひかりの言葉に感化されて

星太郎は少しずつ前向きさを取り戻していくんですね。

 

作ったご飯を日常的に、何気なくテーブルに置いている時に、

ちょうど目に入った新聞がきっかけで

今まで溜めていた新聞をゴミに出し始めるといった終盤の一連の流れは、

まずは”小さな一歩”からコツコツと…という星太郎の心境を思わせて印象的なシーンでした。

やっとこさお客さんが依頼してくれて、

航にツッコまれつつ「うるせぇよ」と返した時の表情が

内心嬉しそうだったのもほっこりさせられました。

 

会話劇で気軽に楽しめる部分もあるけれど、

内容の本質を読んでいくと、何だか考えさせられたり、

ちょっとした心のビタミンにもなったりして。

回を重ねるごとに、本作への好感度が上昇し続けております。

現時点では、深夜ドラマの中で一番好きな作品かもしれません。

(だから、感想投稿が放送時から1週間ズレたとしても、書きたい!と思える訳で…。)

 

↓前回の感想はこちら↓

 

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Source: りんころのひとりごと。

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