前回で起こった出来事の”その後”を少しずつ進めつつ、
今回で追加された謎に関しても、多くを語らないながらも
種明かしして見せていっている感じですね。
そして…「私たちはかつて、罪を隠すために小さな嘘をついた…」から始まる
初回同様のモノローグを冒頭で再び提示する事で、
物語に一本の軸を通しているような作りになっている。
謎は増えたものの、現段階では風呂敷を畳めそうなくらいの丁度良い量です。
そう考えると…やっぱりミステリーは1クールが適しているのかもしれません(笑)
あとは、後輩・りえ(松村沙友理)は活動休止状態に入り、奈々江(新川優愛)は退場…と、
前回では面白おかしくしようとしていて不自然に感じていた
2人の女性キャラの出番がなくなって、より見やすくなったのも大きいですね。
ただ、湊かなえ原作の二番煎じと言われようが、
そのまま哀愁漂わせる雰囲気に作れそうなものを、
今度はその2人とは引き換えに、優美の旦那・正(徳重聡)を
ネタキャラ化しようとしているのに引っかかりを覚えているのも事実。
うーん…何となく、同じ枠で例えるとするなら、
「奪い愛、冬」の水野美紀さん(役)に寄せているあざとさと
それに近しい演出がたまに鼻につくんですよねぇ。
この余計な要素があるから、ネタドラマとして見たら良いのか?
あるいは、愛憎が入り混じったミステリーとして真面目に見たら良いのか?が
ますます分からなくなって、多少の混乱を生むんだと思います。
前回は関連している人がいたからまだ受け入れられたし、
旦那がDVの設定なのは定番だとしても…
本作はあくまでも「中学の同窓会での再会」がテーマになっているんだから、
そこと直接関わりのない人物の悪目立ちがエスカレートする事にならないよう
願いたいところです…。
個人的には、せめて”なめらかに”見せてくれれば、十分良いんですけども(苦笑)
でも、今の所は普通に面白いですし、普通に先が気になっております。
若年性アルツハイマーの雨宮の母・サユリ(高橋ひとみ)を主体とした
エピソードを盛り込んで、望緒(波瑠)と”記憶”が共通している事を考えれば、
望緒だけが”中野くん”を覚えていない件については、
当時彼と火事現場に居合わせていてそのショックで記憶を失い、
彼女が”優しい闇”を思い出してパニック状態にならないように(?)
あえて”愛しい嘘”をついているとか…。
あとは、稜に「お前変わったな」と言われていたように、雨宮(林遣都)は実は中野で、
整形して彼になりすまして復讐しているんじゃないかとか、
考察は苦手ながらもいろんな想像が出来るんですけど…
この線があってもおかしくはないですよね?(笑)
特に雨宮はなぁ…今回で身の潔白を証明していたけども、
同窓会での誘いをきっかけに望緒に接近している以上、
やっぱり怪しいキャラである事には変わりないのです。
「ほら!ちゃんとアリバイあるでしょ?」と言わんばかりに証拠も綺麗に揃っているし。
IT会社の社長だから、事前に大金を寄付する形で
情報を改ざんするのも可能ではあるかも…とは勘ぐってはしまいますね。
↓前回の感想はこちら↓
Source: りんころのひとりごと。
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