【ブルーピリオド】10話のネタバレ【F100号への挑戦で八虎が絵の本質に気づく】

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ブルーピリオド10話のネタバレを掲載しています。10話では、F100号の制作に苦戦する八虎だったが、森の新作の絵を見て何かをつかんでいく。そして、八虎はようやく絵の本質に気づき、今までにない感覚で絵を描いていった。ブルーピリオド10話の内容を知りたい方はご覧ください。

ブルーピリオド10話のネタバレ

脱却してえ

八虎が「「デッサン」はやればやるだけ上手くなるから楽しかった」「いやスゲー上手くはないんだけどさ」「でも「絵」は」と考えていた。

八虎が「F100号!?」「は、ははっ、やべーそのデカさ」「俺受験サイズのF15でも苦戦してんのにF100って」と呆気に取られていると、佐伯が「だからですよ」「受験前の今だから意味があるんです」「矢口さん、最近受験以外の絵描いてないでしょう?」「美術部の夏休みの課題はデッサンで模写力・観察力をつけ、スクラップブックでアイデアを増やし、1日1枚写真で構図力や視点を探る」「実は矢口さんが予備校でやっていることも同じなんです」「今矢口さんが意識すべきなのは「作品づくり」」「技術を身につけ矢口さんは「上手く」なりました」「でも、作品の「よさ」は技術ではありませんよ」と伝えていった。それを聞いた八虎が「やっぱやめときます」「今は枚数重ねることに集中したいんで」と返し「見ないと描けないくらい実力不足だし」と考えていると、佐伯は「わかりました」と返していく。

八虎が「あっ、そういえば龍二のやつどうしたんスか?」「心配してるわけじゃねーけどなんか」と聞くと、そこに担任が入ってきて「お、おー、や、そうだよな」「やっぱ矢口って浮いてんだなー」と言い、八虎は「はは、俺ちゃらんぽらんスからねー」「でも、美術部の人ムッチャ優しいんで浮いてはないすよ」「なんなら若干地面にめり込んで」と軽く流していった。

予備校に来た八虎が大葉から「今日は取材課題」「課題文は「室内を取材して描きなさい」、以上」「来月は最終コンクールあるからねー、がんばろうねー」「んじゃ、頑張ってねー」と課題を出され、八虎は「モチーフ課題きたああ〜」「最近イメージ課題ばっかだったからね、テンション上がりますわ」「モチーフを切り取る」「俺の絵の強みは多分構図」「実際コンクールではそこそこ評価よかったし、視点・視線誘導に気をつけて」「時計を主役にすべきだろうな」「この方がいい感じに見えるし、きっと」と課題に取り組もうとするが、「筆が、重い?」「つーか、腕に力入ってねー、何これ?」「いや、言い訳すんなよー」「とにかく完成まで持ってくぞ」「視線誘導にも気をつけて」と不調を感じていた。

すると、桑名の作品が目に入り「飲み込まれるヤツだ」「今までも何回かあった」「絵と俺の境界がアイマイになるヤツ」「けど、俺の絵にはそれがない」「まだまだ、上手くないんすよ」「見ないと描けないようなやつなんすよ」「だから構図とか」「だから」「脱却してえ」「受かる・受からない以前の問題だ」「どう考えても受験まで気持ちが持たない」「たぶんなんか間違えてんだ」「たぶん、根本的なこと」と悩んでしまっていた。

八虎が佐伯のもとを訪れると「わかりました、では早速組み立てましょうか」「確かこの辺に卒業生の置いていったやつが」と準備を進めていき、八虎が「すみません、一回断ったのに」と謝るが、佐伯は「謝ることではありませんよ」「それより何描くかもう決めたんですか?」と尋ねるが八虎はまだノープランだった。

八虎は「キャンバス重たっ」「え、F100号キャンバス舐めてたわ」「キャンバル張るだけでこんなきっちいの!?」「何かのきっかけになるかと思ってF100号描くって言っちゃったけど、俺ほんとうにこんなデカい絵描くの?」「やべえ、このデカさで描いて絵持つかな」「こんなデカい絵描いても迫力出なかったら」とキャンバスを前にビビってしまっていた。

そんな八虎に佐伯が「矢口さん、芸術に失敗は存在しないんですよ」と声をかけると、八虎は「?」「俺よく失敗しますけど」と返すが、佐伯は「それは予備校の先生の評価が低かったということですか?それとも自分で納得してないから?」「確かに受かる・受からない、売れる・売れないなど世界にはいろんな価値の基準がありますね」「でも、矢口さんはあの「青い絵」を描いたとき、失敗を考えていましたか?」「確かにあの絵で藝大に受かるのは難しいでしょうね」「でも、あの絵はいい絵でしたよ」「矢口さん、矢口さんの言いたいこと教えてください、芸術は文学じゃない言語なんですから」「「失敗」という概念は一度捨ててみて」「そしたら今まで得た技術知識、そしてこの絵があなたの味方をしてくれますよ」と伝えていった。

それを聞いた八虎はF100号に向かいながら「言いたいこと、ね」「矢口にとって縁は糸の形してた?」「まだ出てない」「あんときは時間もないしわかりやすさをとって糸」にしたけど、改めて考えるとテーマでかいなー、「縁」」「なんだよ「縁」って」と一度縁をスマホで調べてみた。


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「手段」

悩める八虎が桑名に縁について聞くと、桑名は「矢口、水素水の定期購入とか言い出さないよね?」と怪しんでいた。

八虎が「勧誘じゃないから、学校の課題で「縁」について描こうと思ってて」「聞いて」と言うと、桑名は「んー、「きっかけ」と「タイミング」かなあ」「八虎とは夏期講習で同じクラスだった「きっかけ」」「さらに、同じ時期に受験してたから仲良くなった、が「タイミング」かな」と答え、八虎は「なるほど」「俺の中にはない発想だわ」「でも聞いてよかった」「他人の意見と擦り合わせることで自分の考えがより具体的になる」と考えつつ橋田にも縁について質問していった。

家に帰った八虎は「結構聞いたな」「じゃあ、俺はどうだ?」「俺が考える縁は「運命」みたいのとはちょっと違う」「その都度変化していくような感じで」「でも、それをどーやって絵にすればいいんだよ」「そろそろ構図も考えねーとな」「明日も6時起きだ」とまだまだ苦戦していた。

父親が「龍二、開けなさい龍二」「予備校から連絡がありました」「なぜ何度も休んだんですか」と問い詰めると、龍二は部屋にこもったまま「予備校代はバイトして返」と返そうとするが、父親は「そういう話をしてるんじゃないだろ」「あー、なんでこうなったんだ」「どうしておかしくなった?」と扉を叩きまくる。

音が鳴り止むと「ユカちゃん、ケガはなかった?」「甘いミカン持ってきたのよ」と祖母が声をかけてくるが、龍二は「ごめん、今は一人にして」と返していった。

八虎が美術室に向かいながら「結局、今朝までの段階で結論は出なかった」「見切り発車はよくねーけど、そろそろ絵の具に入らないと」「F100なんて到底終わらな」と考えていると、教室の中には龍二の姿があった。

八虎が「ゴミ箱が必要なら言えよ」「そんなモンで軽くなんならいつでもなるけどって話」と声をかけると、龍二は「えっ?待って?」「今日って予報雪だった?」と窓を開け、「八虎、お前いいやつだな」と伝える。龍二が「それ森先輩と同じF100?」と気づくと、「なあ八虎、今日は予備校休みだったよな?」と尋ね、電車で武蔵美まで向かうことにした。

八虎が「コレ俺も行ってよかったの?」と不安になっていると、龍二は「当たり前じゃないか」「こないだ美術室にきたとき八虎に会えなくて残念そうにしてたよ」と伝える。龍二が「受験前のこのタイミングにF100号なんてよく描くよな」と言うと、八虎は「先輩は最初からずっと「言いたいこと」が一貫してた」と考えていた。龍二が「怖い?先輩に会うの」と言うと、八虎は「先輩の天使の絵の新作見れんのは楽しみだよ」と返す。八虎が「龍二はどうなんだよ」と聞くと、龍二は「俺?俺はね」「悪い、実は家に帰る気分じゃなくてさ」「ちょっと散歩したかっただけなんだ」と外で待っている旨を伝える。

森のアトリエに入った八虎は森の絵に強烈に目を奪われる。

八虎は「仏像?」「先輩いないし」「てっきり天使の絵だと思ってたわ、なんで仏像」「あ、あ、ああ、なるほど」「先輩は「言いたいこと」は変えてない、「手段」を変えてたんだ」「俺はずっと「構図」のことばっか考えてた」「でも、それは違うじゃん」「「構図」は「言いたいこと」じゃなくて、「手段」じゃん」「俺はずーっと「手段」で「手段」の絵を描いてたのか」「すげえキレイだ」と森の絵で何かをつかんでいっていた。八虎は森に会わずに龍二の元に戻ってきていた。

教授の話から解放された森がアトリエに戻るとそこには矢口の手紙だけが置いてあり、八虎は「先輩の絵見たら俺も描きたくなっちゃってさ」と早めに引き上げていたのであった。

朝早くから学校に来た八虎に担任が「今日も早えーな、矢口」「まさか朝からお絵描き受験勉強してんのかぁ?大変だなー」と声をかけるが、八虎は「それの何が大変なんスカ?」とだけ返し美術室に向かった。

八虎は「縁は、俺の中で一つの形じゃない」「糸みたいに繊細な縁もあれば、刃物みたいに自分が傷つくこともある」「自分の形が変わっていく熱を持っていれば周囲の形も影響される」「打たれるたびに強くなる」「運命とか「縁」っていうより、「関わり」って感じだけで」「でも、これが俺のリアリティだから」「俺、俺にとって、俺にとって縁は、金属みたいな形かもしれない」「もはや、よくわかんねーけど、これがいいのか悪いのか」「でも、少しだけ自分の絵に飲み込まれそうなソレを感じた気がした」と今までにない感覚で絵を描いていった。

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Source: サブかる

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