3000万 4話 感想|信頼関係が崩壊する瞬間を見た。

ドラマ

 

 

本作を見てきて、自首するなら今だ。もうここで自首した方が良いと何度思った事か…。

免許証のコピーを車に置きっぱなしという爪の甘さで坂本(木原勝利)に目をつけられ、

ソラ(森田想)が仲間に殴られるのを目の当たりにし連れ去られる悪夢のシーンで、

闇バイトが絡み出した以上は、息子が危険な目に遭うかもしれないから

良い加減このタイミングで…と今回だって思ったけれども、時すでに遅しでした。

野崎(愛希れいか)の質問に答えたあのラストはまさしく、

純一(味元耀大)が親に失望する瞬間そのものでしたよ。

自分が大金の入ったバッグを持ち出してきて、犯罪に関与してしまった事に怯えて、

「返した」って知ったら胸のつかえが取れたように安心して、

親が頑張って稼いで買ってくれた(と思っていた)恩返しにと張り切っていたのに…。

ドアを開けて親を睨みつける純一の目は、悲しみを優に通り越して、

嘘をつかれた恨み・憎しみ・絶望…負の感情が滲みまくっていて、見ていて苦しかったです。

 

ソラが大金を抱えた理由も判明しましたね。

以前、祖母から奪ったお金を返すために集めたそうですが、

そのせいで祖母が命を絶った今、母親とは絶縁状態になってしまったと。

「お金は信用関係を失くしやすい」とはよく言ったもので、

2つのエピソードを通してまざまざと痛感させられます。

 

義光(青木崇高)が音楽を諦めきれないのは、あの事情を聞いてしまったら分かるけれども、

せめて自作する傍ら仕事して欲しいですし。

祐子(安達祐実)は祐子で、台風の日に家の近くの川を見に行くような感覚で

なんで蒲池(加治将樹)が浮かんでくるかもしれない湖に行っちゃうかなぁ…(汗)

と、今回も夫婦にはツッコミまくり。

そして、次回予告を見る限り、またヤバい方向に進む感じじゃないですか。

「ボスを見つけられれば捕まえてもらえるかもしれない」

…え?その日まで闇バイトを手伝ってどうにか逃れようって事???

何とかなる、何とかなるといつまでも根拠のない自信をつけていますが、

命が助かる可能性だってないのに。

蒲池にやってしまった事が、自分にも返ってきそうな気さえします。

 

佐々木家、ソラの家庭、刑事2人、闇バイト…など複数のエピソードを展開する形で

それぞれくすぶっていた”静”の前半から、

とある刑事のファインプレー、そして、闇バイトの大学生・長田(萩原護)が

免許証のコピーを見つけた事がきっかけで一気に物語が進展し、

佐々木家が完全に崩壊するまでを描いた”動”の後半。

今回の緩急のつけ方は凄まじかったですね。

ソラが坂本に襲われた時、びっくりし過ぎて思わず声が出ちゃいました。

 

ここまで4話。次回から後半戦に突入です。

 

↓前回の感想はこちら↓

 

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Source: りんころのひとりごと。

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