ハヤブサ消防団 2話 感想|掛け持ちが増えていく主人公

ドラマ

 

 

消防操法大会の練習に、灯明係に、寺当番に、田舎を舞台にした作品の脚本家に、

そして移住前からの連載の執筆に…と、とにかくお仕事を抱えている太郎(中村倫也)。

立て続けに舞い込んでくるお仕事の描写が、都会から田舎に越してきた事で

今までだったら経験しなかったであろう出来事や、

田舎ならではの洗礼に振り回されている彼の心境を表しているようで良いですね。

 

でもこのお陰で、隼地区について聞き込み調査をする場面が増え、

主人公の存在感も、ミステリ作家という設定も

初回よりも活かされた話になっていた気がします。

誰かとやり取りをしている中で、密かに推理をする意味深な主人公のアップも含めて

しっかり”ミステリー”に見えました。

 

しかし、”ミステリー”として、どう見たら良いのか判断に悩む所もあるんですよね。

それは消防団のパートです。

初回の時は、彼らの楽しげで親しみやすい雰囲気が

今まで見てきたミステリー作品ではあまり描かれなかった分、

意外性が強くて惹かれるように見てしまった訳ですが、

今回の内容だとコミカルな描写も結構多いのです。でも、どことなく怪しい感じだし…。

 

例えば、「それは触れたらあかんで。面倒臭なるで。」と勘介(満島真之介)が忠告していた

郁夫(橋本じゅん)と賢作(生瀬勝久)の関係性は、

放火事件にも繋がる訳ありな過去が後々明かされたりするのかな…?と思いきや、

実際は、ああ、そんな事だったんだ!?とツッコみたくなるような

ぶっ飛んだ真相でしたし。(おじさま俳優による学生コスプレは楽しく見ましたけどねw)

大会の本番でポンプの水圧が急に強くなったのも、

太郎を陥れるために誰かが仕込んだのかと勘繰ってしまいました。

 

分かりやすく言い換えれば、消防団のパートを、

TBSで実写化される池井戸作品でよくある家庭パートと同様に

物語の”ガス抜き”として気軽に捉えれば良いのか、

それとも、放火事件の真相の手がかりとなる重要なパートとして

真剣に見ておいた方が良いのか?そこで少々戸惑っているって事。

役者さん方が役をイキイキと演じられているのは伝わってきますが、

この戸惑いを薄めるためにも、

ミステリー部分でぐいぐい引き込んでいって欲しいなぁ…と思うのでした。

 

とは言え、奇を衒ったり、露骨に煽ったりする演出や劇伴がないので

かなり好意的に見られております。

演出に関しては、冒頭で書いた太郎のアップの他にも、

引きの視点で主人公のいる場所にゆっくり接近していく、

まるで第三者が覗き込んでいるかのようなカメラワークが

随所に散りばめられているのが印象に残りますね。

劇伴も、この言い方が適切か分かりませんが…

基本ふわっとした滑らかな曲調なので、それが物語の没入感を高めてくれるのです。

 

考察するのが得意な視聴者も、そうでない視聴者も自然と謎解きをしたくなる、

そんな作品に仕上がっていると思います。

どうか、風呂敷を広げ過ぎて最後は駆け足…なんて事にならないよう願いつつ、

次回以降も期待して見ていきたいですね。

 

 

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Source: りんころのひとりごと。

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