まず初めに、大して重要ではないんですが、どうしても気になった事を1つだけ。
えっと…田舎ならではの、人との距離の近さを表したシーンなのかもしれませんけど、
教師と生徒2人っきりで食事に行くのでさえ、
万が一バレたら、保護者から勘繰られて叩かれかねないのに、
未成年の前でビールを飲むって…それはもうアウトでしょう(汗)
もはや南雲(鈴木亮平)自ら「教師免許持ってないから」と言っているようなもんですし。
大体、彼自身は罪悪感を抱えていて、秘密が広まらないように
教師としての立居振る舞いに常に意識を配っている立場でしょうに、
周りからどう見られているか全く気にしない人…ととれる描写をする所にも
何だか矛盾を感じてしまいます。
昭和だったら分かるんですけど、2016年じゃ通報されるんじゃないか
とも思えてなりませんでした。
いや、それ以前に、もっと気になる事がありますね。
視聴者の大半がモヤモヤしているであろう、
なぜ無免許の設定を盛り込んだのか?の件についてです。
もうね。どれだけ教師らしい発言をしても、どれだけ面倒見が良くても、
「でも無免許だしなぁ…」っていうのが頭に過って、話に集中出来ないのです(苦笑)
仮に、卒業間近になって単位が足りないと気づいたのにも事情があり、
誰かにハメられたから…とか、そんな背景が明かされたらまだマシなんですけど
(とは言っても、黙って教師を続けている時点で同情は出来ませんが…)、
特に描かれそうにないので、この設定が今の所はノイズにしか感じられませんし。
教師を辞めて外部コーチになれば、野球部に引き続き関われるのでは?と思いついても、
逆に部員たちや妻の不信感が募って
いずれ告白せざるを得なくなるんだろうな…と悶々とするばかり。
こうして無免許の事で気を取られていたら、まさかの山住(黒木華)の共犯宣言で、
えっマジで…???なんて、口をポカーンとしながら見てしまいました。
今回は、本来主人公がやるべき仕事を山住が引き継いでいたので、
野球部というメインの要素は消え失せてませんでしたが。
でも、あくまでも”南雲が主人公”の物語な訳で。
肝心の彼が何をやっているかと言えば、騒動の火消し、問題のある生徒の宥め役、
いつカミングアウトするかの葛藤…なので、
野球部とは無関係であれば、もう「下剋上球児」というタイトルとは
かけ離れた内容になってしまっているんですよね。
野球部を取り扱った同局のドラマと言えば「ROOKIES」があり、
ストレートに胸熱展開を描けば比べられてしまうから、
サスペンス要素も加えて、社会派の面も取り入れて
差別化を図ろうとしたんだろうとは理解出来ます。
でも、物語の冒頭で「2018年に甲子園出場」という”未来”を示しているように、
弱小野球部が甲子園に上り詰めるまでの奇跡を主軸に置いているのに。
主人公が経歴詐称してて…訳ありな生徒がいて…妻も何か元旦那に関する秘密を抱えていて…
息子は血が繋がっていなくて…高校生の日常も描いて…モンスターペアレントもいて…
といったパーツを増やして、取捨選択がし切れていなかったら、
正直、本末転倒だと思います。
妻にはカミングアウトした。
大学の知り合いがポロッとこぼしてしまった。
「ついに、南雲の決断のときが」という次回予告の提供シーンのテロップを信じて…
とにかく、甲子園出場までいつバレるのかヒヤヒヤしながら見守る話…にはせず、
無免許の件は早めに解決して欲しい限りです。
↓前回の感想はこちら↓
Source: りんころのひとりごと。
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