ハヤブサ消防団 7話 感想|東京旅行が夢のよう…(泣)

ドラマ

 

 

太郎(中村倫也)によるカメラ目線での独白シーン、再び。

カメラ目線と言えば、彩(川口春奈)の正体が明かされた4話でも取り入れられていたので、

この演出が今回もあるって事は、また衝撃を受ける話になるんだろうなぁ…と

少し期待しながら見ていましたが、

まさしく「えっ!?」と言いたくなるような真相でした。

 

自宅で放火が起こった時、犯人の乗っていた軽トラから

咳き込むような音が聞こえたと語る太郎。

犯人が誰かを視聴者に提示する際の見せ方が、映像作品ならではの味わいも感じさせつつ、

良い意味でニクいな〜と思わされました。

 

まず、ミステリーでは定番であろう「主人公に一番近い人物が実は裏の顔を持っている説」

にほぼ該当する勘介(満島真之介)の検証から始まるんですね。

結果的に彼が犯人ではない事が伝えられて、1人候補から外れたのを示した上で、

それ以降は洋輔(梶原善)→郁夫(橋本じゅん)→賢作(生瀬勝久)→省吾(岡部たかし)と

順番に検証する様子が描かれるんですが、

勘介の場合とは違い、この人は白なのか?黒なのか?が分からないまま

続々と画面が切り替わっていくんです。

その切り替わるタイミングも、エンジンがかかる音はあえて消した状態で

鍵を回すカットで何度も終わるっていうのがまた…

この中に犯人がいる緊迫感と同時に、こんなに楽しくて癒される消防団の中から

犯人が出て欲しくないというヒヤヒヤした感情に拍車をかけていた気がします。

 

私は考察が苦手なのはもちろん、純粋に真相を楽しみたかったので

深く考え過ぎない程度に本作を見ているんですが、

犯人があの人だと事前に特定していた視聴者も一定数いたのかもしれませんね。

そう言えばベンジンってよく知らないな…と思い立って後で調べてみて、

それから団員の普段の役職を公式サイトの相関図でチェックしてみて、

あぁそういう事か〜とようやく腑に落ちました。

 

何が恐ろしいかって、太郎も触れていた通り、

犯人だとバレても平然としている所なんですよね。

あの手のシーンって大抵は、「ただの憶測だろ!証拠はあるのか?」などと

感情的な態度をとったり、本性を見せたりするのがお馴染みだと思うんですが、

あっけらかんとし過ぎていて逆に怖いんです。

そして、その怖さの正体が分かりかけたのは、

犯人が東京に暮らしていた過去を語り出した時から。

どうやらIT革命を機に東京に憧れを抱くようになって、

若い頃に半年間上京して働いてみたは良いものの、

この街に潰されそうになる感覚を覚えるほどの挫折を経験したらしいんですが…

話を聞いていて思い浮かべたのは、彩の制作会社時代のエピソードで。

その後、「ありがたく俺らのエネルギーにさせてもらわんとな…」と

突拍子もない話をし始めた事で、

もしかして彼もアビゲイル騎士団の信者なのでは!?という確信に変わりました。

 

ラストで犯人が笑顔になった時に流れた主題歌の歌詞は

「♪命日もバースデーもないんだから」。

宗教について言及はなかったものの、少なからず、

俺の人生もうちょっと何かあるはず…と考えていた彼に与えたのが、

ハヤブサアビゲイル騎士団が乗っ取るきっかけ作りという”使命”だったんでしょうね。

で、使命を果たした今、団員たちに口を滑らしそうになった所を、

やけに後を追いかけるような感じで店を出て行ったお客さんに消されたと…。

なんで個室じゃなかったのかは監視員をつけさせるためで、

誰も声をかけるだけで追いかけず、立ち上がろうともしなかったのは

終盤のためだと思えば、それはそれで納得(笑)

 

東京駅、はとバス(なのかな?)での観光、東京タワー、

レインボーブリッジ、スカイツリー…と「東京=キラキラした大都会」を象徴する

観光スポットではしゃぐ団員たちの様子を描いて”夢”を見せてから、

郁夫に「なんで東京なんか来たんや!」と言わせる形で”現実”を突きつける。

このジェットコースターの展開が、今まで微笑ましく見ていた消防団のパートが

一気に絶望・どん底へと変わり果てる状況と重なって、余計にしんどかったですね。

太郎がハヤブサに帰ろうと決断するんだけれども、帰ってきたらもう時既に遅しで…

おじさま俳優の多さに慣れていた分、若者たちでごった返す異様さったらなかったです。

 

とにかく、犯人が明かされた事で、話が大きく動き出しました。

あとは、残っているパズルのピースがどうやってはめられていくのか?

無事にはめられるのか?の2点だけ。

先ほども書いたように、結末までの過程をただひたすら見守っていこうと思います。

 

↓前回の感想はこちら↓

 

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Source: りんころのひとりごと。

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