※「キュンキュンした!」「ツッコみながら楽しめた!」と思われた方は、
今からブラウザバック(一つ前のページに戻る)する事をオススメしますm(_ _)m
完全にネガティブな感想ではないですが、褒めてもいません(汗)
申し訳ないけど…今期の中ではまっっっったく期待していないドラマでした。
ただ、普段だったらこの手の恋愛群像劇は完全にスルーしているものの、
それでも一応見てみようと思ったのは、「視聴リスト&期待度」でも書いた通り、
「ヤングシナリオ大賞」でデビューされて間もない新人脚本家が
看板枠でオリジナル作品を描かれると知ったからで。
同じようなケースで記憶に新しいのは、やはり生方美久さんの「silent」で、
勢いのある新人がまたこうして発掘される事で、
日本のドラマ業界が潤って行くのではないか…という微かな希望を持てたからなんですよね。
しかし蓋を開けてみれば、決して「新人脚本家を抜擢する」事自体が
良いとは限らないのだと、つくづく考えさせられる仕上がりとなりました。
要は、プロデューサーや上層部がドラマ制作に
どれだけ関わられているかどうかなんだろう…と。
本作の脚本家・市東さやかさんの受賞作は未見で、
本来の作風が分からないので、ただの邪推にはなってしまいますが…
時間内で”ザ・平成”要素を何個詰め込めるのか?に挑戦しているかのような
内容を見る限りは、作家性を重視するよりかは、上記の二者の要望に最大限応えようとして
作られた作品なのだというのが察せられもしましたね。
そのためか、「それ、現実では中々言わなくない?」とすら思える
歯が浮くような台詞がちょいちょい見受けられた上に、
裸になっていたのを全然覚えていないエピソードとか、必ず1人はいる感じ悪いキャラとか、
主人公に対して美人でもなければスタイル抜群でもないと嘆くシーンとか、
東京との格差描写とか(←中年世代なら分かるけど…今の若者って学歴でそんなに差別する?)、
一昔前かつ既視感のオンパレード。
劇伴も平成初期〜中期で流れてそうなメロディーでしたし、
演出面で言えば…別荘でのシーンの撮り方がテラ◯っぽく見えてしまって(笑)
言い換えれば、「夏=青春」「男女8人の恋愛群像劇」という設定に
縛られ過ぎているがために、
エモかったりキュンキュンしたりする”パーツ”を散りばめる事に終始していて、
肝心の中身が伴っていない…そんな初回だった気がします。
せめて、人数を4〜5人くらいに絞っていれば、心情描写にももっと尺を割けただろうし、
話のぶつ切り感も減ったのかもしれません。
とは言っても、ターゲット層であろう10代(特に中高生)が
本作を見てどんな反応をしているのかは気になりますね。
その年代なら多分、考察を要するミステリーよりかは
恋愛モノの方がとっつきやすいだろうし、
さらに恋愛群像劇となると「誰と誰がくっつくか」「誰が当て馬になってしまうのか」
「どんなプロポーズをするのか」で話題にはなりやすいから、
やっぱり、翌日の休み時間に「あのシーンやばかったよね!」「〇〇〇〇可愛かったわ〜…」
なんて言って話が弾んだりするものなんでしょうか。
まぁでも…私は残念ながら本作にハマれなくても、
ターゲット層の方々が本作を見て、役者さんの誰かが気になり出して、
そこから役者さんの過去作を漁ってみるなどして…
そうして徐々に”ドラマ”を好きになってくれたら、ドラマ好きとしては嬉しいなぁとは思います。
いろいろツッコミどころ満載でしたが、
コロナ禍前はほぼ毎年、海水浴に行くくらいには海が大好きな私からしたら、
海の景色を存分に見られて眼福ではありました。
そして、唯一良かったのは、森七菜さんの存在感。
「この恋あたためますか」でもそうでしたが、
主役でより光るタイプの役者さんだなぁ…と改めて思わされましたね。
海街生まれ海街育ちと言われても説得力のある佇まいでしたし、
周りが常軌を逸した面々ばかりな分、
常に明るくて活発なキャラクターなのが救いだった気がします。
そんな訳で、ベタさを感じつつも、主人公と海目当てでしばらくは様子見しますが…
大人しく見ていた方が良さそうなので、
当初の予定通り、本作の感想は初回のみといたします。
こっちもこっちで不安要素はあるけど、月10は面白いと良いなぁ…。
Source: りんころのひとりごと。
コメント