908話でシルエットが登場したイム様。
ワンピース1060話で「ウラヌス」の使用で再度盛上がりを見せています。
ワンピースの世界でのラスボスではないかと評されていますが正体は全くの不明。
唯一分かっているのは輪廻眼を思わせる「目」だけです。
誰も座ることを許されていない虚の玉座に座ってみせた上にこの世界の行方を確定させる存在。
一体どんな人物なのでしょうか。
いくつかの説をご紹介します。
誰を消してしまうかを決定する
まずは908話で登場したイム様がどれほどの力を持っているのかを改めて確認しておきます。
歴史より消すべき灯がまたお決まりでしょうか?
然らばその者の名を!
-五老星-
(ワンピース908話)
ワンピースの世界にある世界政府の最高権力者である五老星。
天竜人の中でも最上位である彼らですらも跪く人物というのが分かります。
また「歴史より消すべき灯」の決定をしているイム様。
「殺す」という表現をしていない事からも「消す」は別の意味があるのではとも言われています。
恐らくは命を失わせた上に空白の100年と同じ様に歴史上の存在からも消し去るのではないでしょうか。
ただ全世界で最も高い権力を有している人物であることは確実でしょう。
同じ目を持つのは作中に2人
先の画像にも出ていた様にイム様は「目」しか分かっていません。
二重の円の中に黒目がある様な瞳。
これを持っていたのは作中で2人となっています。
2人というか1人と1体と呼ぶべきでしょうか。
この2人が同じ瞳をしていました。
この2つが何かしら関係していると言われています。
ミホークの鷹とユグドラシルの鷹
ミホークはワンピース史上で最初から登場した強キャラの1人です。
その登場はサンジとの出会いとなったバラティエでのこと。
ゾロが最終的な目標に掲げている人物でもあり、赤髪のシャンクスに両手があった頃に剣での戦いを繰り広げてもいました。
終盤においても何かしらの重要な役割を担うのは確実と言われています。
そのミホークの目とイム様の目が同じという状況。
ミホークは別名「鷹の目」と呼ばれています。
イム様がいる聖地マリージョアは北欧神話の「ユグドラシル」をモチーフに作られているものです。
日本では「世界樹」という言い方をされて数々のマンガやアニメ、ゲームなどに登場するものです。
そしてこのユグドラシルの頂きには鷲が鎮座しています。
これはフレースヴェルグと呼ばれる鷲の姿をした巨人です。
そしてこの世界の風は全てこのフレースヴェルグという鷲の巨人が起こしたものとするのが北欧神話の考え方です。
風というのを純粋な風と考えずに「影響」という見方をするとイム様との一致も大きくなります。
またフレースヴェルグという名前は「死体を飲み込むもの」という不吉めいた意味を持っています。
ただこれは「鷲」であり「鷹」ではありません。
鷲と鷹の違いは大まかには大きさの差。鷲(ワシ)の方が大きい。
実はユグドラシルには鷹も存在しています。
先程簡単に解説したフレースヴェルグという鷲の巨人の眉間あたりに留まる1羽の鷹がいるのです。
これはヴェズルヴェルニルという鷹で「風を打ち消すもの」を意味しています。
鷹の目を持つミホークと同じ目を持つイム様。
イム様がユグドラシルにおけるフレースヴェルグであり、世界に色々な風を送り込み「死体を飲み込む」という言わば死んでしまった人物を「歴史からも取り除ける」様な意味合いを持つ存在とも考えられます。
そしてその風という影響をミホークだけが「打ち消す」ことが出来るとも考えられるのではないでしょうか。
ラスボス=イム様ではなく、ミホークが戦う相手の1人としてイム様がいるのではないかとする説となります。
イム様がイムホテプと関係
同じく歴史ストーリーからの説の中には「イムホテプ説」も存在しています。
イムホテプというのは古代エジプトにおける神官。
「知恵と医術の魔法の神」として神格化されているキレ者でした。
出身は古代で最も栄えた都市バビロンがあったメソポタミア文明です。
シン・エヴァンゲリオンなどでもバビロンの王であるネブカドネザルの名は有名でしょう。
単に名前に「イム」がついているからモチーフという事ではなく、イムホテプが「史上初のピラミッドを設計した者」といわれるから光があてられました。
ピラミッドと言えば石工職人の集まりから始まったフリーメイソンが絡んでくるのが分かります。
またピラミッドは石づくりであり「石工」という光月家を思わせるポイントも登場。
光月家のモモの助は象主であるズニーシャと会話することが可能でした。
先程も伝えた様に象主ズニーシャの目はイム様と同じものです。
フリーメイソンに関してもテンプル騎士団の成れの果てとされています。
Dの一族とテンプル騎士団は非常に深く関係していました。
さらに言えばテンプル騎士団の成れの果ては2つの道筋に別れていきます。
ワンピースの世界と関係がないはずもないでしょう。
その石工職人の集まりから始まったフリーメイソンの示す時にピラミッドが登場しています。
フリーメイソンという石工職人の集まりの中で初めてのピラミッドを作ったイムホテプは崇拝に値する存在とされていたのです。
Dの頂点に立つ様な存在としてイム様が「全てのDの始まり」である可能性も示唆されているのではと言われています。
Dの意味が月のハーフなど様々に言われています。
月と関連するのがDであるとすればイム様こそがハーフではなく月の民そのものである可能性は否めないでしょう。
三つ目族説も存在する
三つ目族とする有力説も存在しています。
ワンピースの世界には多くの対比が描かれていますが、その1つがイム様の見る力とルフィの聞く力ではないかというものです。
ルフィはロジャーはズニーシャの言葉が聞こえるなど「聞く」に特化した力を有していました。
またワンピースにおいて伏線編とも言われている空島ではマントラという見聞色の覇気の「聞く」に注力される能力が登場しました。
聞く力については多く登場しているワンピース。
しかし「見る」についてはカタクリだけが持っていたものであまり登場していません。
カタクリについても敵ながら特殊なキャラであり、今後はルフィに肩入れするのではないかと言われる人物となります。
ルフィの「海賊王になる男だ」の一言に対して「ずいぶん未来を見てやがる」の言葉。
そしてルフィは倒れたカタクリに帽子を渡しています。
ワンピースの世界において「帽子を渡す」というのは大きな意味を持つ行動です。
わざわざ倒したカタクリにルフィが帽子を置いた描写は今後を見る意味でも有力な情報でしょう。
麦わらの一味がホールケーキを出た後の妹ブリュレとの会話。
カタクリ「麦わらは」
ブリュレ「聞いたら”よかった”って思うんでしょ」
カタクリ「お前も未来が見えるのか?」
ブリュレ「さっきナワバリを出た。あたしは許さないわよ!お兄ちゃんをこんな目に遭わせた奴!」
カタクリ(にまっ)
ブリュレ「ほら」
(ワンピース902話)
恐らく今後敵対することはないであろうカタクリだけが見聞色の覇気における「見る」を一部開花させていました。
そして「見る」の最高位であるのがカタクリ登場となったホールケーキ編にてプリンという三つ目族の覚醒であるのが分かっています。
イム様が全てを見通せる存在である三つ目族という可能性が示唆されていました。
もちろんこれを意味づける考察も多くありますが、サンジとルフィの対比関係からというのが妥当とされます。
対比であるサンジを好きな三つ目族プリンの存在が明らかになったことでルフィを憎む三つ目族がいるのではないかとされているのです。
イム様の説は今後も多く登場
未だ908話での僅かな描写しかなかったイム様。
続いて登場したのはワンピース1060話でルルシア王国を天空に浮かぶ何かから一撃で消滅させる兵器を使用しました。
どう考えてもこれがウラヌスであると考えていいでしょう。
双子のシャンクスとする説もあれば、シャンクスそのものとする説。
イムから仏を連想して「仏」と同じ神的な存在とするものもあります。
中には日本において重要な役割を担う忌部という一族からの関係も出ていたりと様々。
方舟マクシムの顔こそがイム様と言われることもあります。
今後も多くの考察が成されるであろうイム様ですが、全ての考察を裏切って尾田栄一郎先生は「まさか!」という展開を用意してくれているものだと信じたいところです。
今回は一部でしたがイム様が誰なのか、何のために出ているのかについて簡単に紹介しました。
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Source: マンガ好き.com
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