キリコ(柴咲コウ)の着ている服が好きで調べている視聴者の情報によると、
前回の網状の服は17万、そして今回の前半のオレンジの服は26万するんだそう。
…ってまぁ、冒頭からなんで本編とはあまり関係のない事を書いたと言うと、
もうね…登場人物の凄味が全然見えてこず、
頼りきっている内容にしか見えないからなんですよね(汗)
極端に言えば、民宿での拘束生活を送っている割に多く持っている服を着る
柴咲コウさんのファッションを楽しむ所が唯一の見所になってしまっています。
確かに、一概に「微妙だった」と言える仕上がりになっている訳ではなく、
2人の”コンビ”の描写においては、前回よりも若干改善されている部分はありました。
具体的な例を挙げるとするならば、
ハッカーも含めた3人体制でテレビ通話をして情報共有したり、
刑事たちには聞こえないものの、志村(高橋一生)とキリコの間で明らかに何か会話がなされた、
それが作戦に乗る動機だったと分かるカットを挿入したりするなどして
曖昧にされていた”連携”が見えたのは、物語の前後の分かりづらさの解消にも繋がって
良かったとも思います。
ただそれでも、2人に…特に、犯罪コーディネーターであるキリコには未だに魅力を感じづらい。
そうさせる一番の理由としては、「犯罪コーディネーター」という職業である以上、
犯罪に関する豊富な知識を持っているはずのキリコが提示してくる情報が、
事件を解決するための情報にしては、基本的に単語や一言で済ませるだけで
あまりにもざっくり、かつ少な過ぎるからなんじゃないか…と。
そう…本当にインビジブルなのか?と疑うほどなんですよね。
今回のケースで言うなら、現場で検出されなかった
「甘い匂い」の正体がドラッグから来ている事、
それが一部のセレブの間でしか出回っていない事は
どちらも刑事・磯ヶ谷(有岡大貴)から入手してきたように描かれていましたが、
科捜研の力を借りても”検出されなかった”…つまりレア物なんだから、
情報を握っているごくわずかな人数の内の1人であるキリコから…に置き換えた方が
インビジブルが捜査に関わる必要性が増したんのではないかと思います。
何と言うか、柴咲さんの佇まいを頼りに
何となくミステリアスに見せて終わりにするのではなく、
もっと“全てを知り尽くしている”感を台詞や展開で表現して欲しいのです。
そして、登場人物に魅力を感じづらいに因んでもう1つ疑問なのは、
後半の薬物使用者の聞き込み調査のくだりで、キリコを利用しなくても
志村の単独行動だけで事件が解決しているように見えてしまっている件。
それは、拘束されているはずのキリコが
1人で自由に身動きが取れている(志村とは別行動をとっている)という
警察のポンコツさを露呈するシーンが盛り込まれたのも挙げられますが…
事件捜査の仕方が…うーん、片っ端から探しては犯人と犯人の住処を聞き出す
非効率な方法で描かれているのがひたすら謎です。
さらに、犯罪コーディネーターを上手く活かせていないなぁ…と思うのは、
聞き込み調査をし続ける彼の様子が淡々と描かれたCM明けには、
もう演出家の家まで特定出来てしまっている事。
これでは、必死な想いでキリコから情報を入手しなくても、
志村の行動力と警察の捜査だけで話が成立すると捉えても仕方ありませんよね。
でも「警察の捜査だけで話が成立する」と書いた通りに
彼を取り巻く刑事の面々も頼もしく映れば良いんですけどねぇ…
こちらはこちらで、刑事の迂闊さが物語を悪い意味で軽く見せているという(汗)
役者さんの容姿について言及するのはファンから怒られそうですし、
よろしくないとは分かってはいるんですが…
磯ヶ谷を演じる方が無名状態の新人ならまだしも、
アイドルとしては芸歴も長い上に、いくら童顔でも(たいk…的にも)
少し歳を重ねられているように見える方が演じられるとなると、
ツッコミを通り越してモヤモヤする気持ちの方が勝ってしまうんですよ。
特に言いたいのは…志村が演出家に後ろから殴られている時、
なんでその場から離れたの?ってね。
その間に応援要請の連絡をしていた描写があったならマシだったんですが、それもなし。
トイレに行ってたの?それとも周りを物色してたの??
コンビニに行って目を離した隙に気絶させられて演出家を逃している大ミスをしたのに、
また似たような事をやらかすんか…と思いながら見ておりました(苦笑)
最後に、感電させるのもよく分かりませんね。
鎖で拘束したんだったら、わざわざ感電させて心臓マッサージしなくとも
そのまま手錠をはめれば良いだけなのに。
初回の時限爆弾、2話の粉塵爆発に続いて
どうしてもラストはダイナミックでスリリングな演出にこだわりたいんでしょうねぇ…。
力を入れるのは登場人物の描写の方にして欲しいんですけど、
そう思うのは私だけでしょうか。
はぁ…期待していたのに…
ここまで見込み違いだったと感じさせられる金10もかなり珍しいです。
↓前回の感想はこちら↓
Source: りんころのひとりごと。
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