初っ端からスイーツだの、警視庁だの、病院だの、占い師だの…
あ”〜〜…もう蛇足が多過ぎてしょうがないです。
描かなくても成立するエピソードを、なぜ盛り込もうとするんでしょうかね。
まるで”ノルマ”かのように、各々の出番を無理やりにでも作ろうとするから、
描かざるを得ない…という状態に陥ってしまうんじゃないんですか?
スイーツのくだりは百歩譲って、恐らく最終回付近で患者として運ばれる事になるであろう
嶋崎(當真あみ)の過程があるのでまだ良いとしても、
警視庁と病院、占い師のシーンは毎回必要なの?と思えてなりません。
もうちょっと情報の取捨選択を出来ないもんなのでしょうか。
というサブエピソードの話はこれくらいにしておいて…
前回と今回を見ていて気づいたのは、本作ってやたらと
「生きる価値があるかどうか」を強調して描くんですよね。
正直、結果的には、やっぱりまだ生き続けたいと懇願してきた患者を救う話にはなるんですから、
患者を見定めている時間も、話を盛り上げるための
尺稼ぎにしかならないなぁという考えではいるのですが…。
もし今後も、何が”悪”で、何が”善”なのかを描き分けた上で
初めて主人公が能力を使うという構成を貫くとするのなら、1つの疑問点が生じるんです。
それは、なぜ「仮面ドクターズ」の行動理念を最初のうちに明示しておかないのか?という事。
例えば、今のチームを立ち上げるに至った動機、
波座間(妻夫木聡)の言う「生きる価値」は
具体的にはどこを指しているのか…などが挙げられます。
(今回は自ら判断したものの、前回では周りに唆されてから手術を決めてましたから…)
今回では下山田(藤原竜也)の表の顔が国際弁護士だった事が明かされた辺り、
各々のメンバーに関する情報は”縦軸”として、小出しにしていくんでしょうけど。
行動理念が曖昧にされている限りは、ヒーロー像がぼやけたままで
魅力的には映らないと思うんです。
そして、それとは別にもう1つ気になったのは、城和学院大学の人物の描かれ方について。
警視庁も動いていて、大学付属病院の若者たちの間でも周知されている
「仮面ドクターズ」なんですよね?
なのに、今回のターゲットとなっている理事長・寛(柄本明)や
その息子・康之(三浦貴大)が知らない様子だったのは…
これ、なんか矛盾しているように感じるのは気のせいですか??
前回の患者は、医療とは無関係の職に就いていたので、知らないのもまだ頷けるんですが。
今回は医療が関わっているんです。
せめて「もしかして…」といった台詞くらい入れていたら、
不自然さもなくなったと思いますよ?
警視庁や病院と、特に存在意義を感じない設定をただ盛り込んだ”だけ”で、
そこから話を膨らませて物語を紡ごうとしないから、
こういった矛盾が生じてしまうんですよね。
内容自体も、「生きる価値があるかどうか」を手術する基準にしている割には、
妻の病気を見落とした事への償いはあっても、
康之が父を追放する決め手となった、裏金や裏口入学に対する償いの態度は見せず、
長い理想論を語って感動を誘うという強引な展開だったのも…(汗)
その何冊もの通帳の中に入っているお金は、汚いお金なんでしょ?とも思えてしまって。
延長分は冒頭に書いた事に使うより、記者会見の時間を設けて自身の過ちを全て告白するとか、
20億円を親に1家庭ずつ返済するとか、そんな変化が垣間見える人物描写に使った方が、
波座間が彼を生かそうとしたのにも説得力が持てたのかもしれません。
次回はやっとこさ通常放送との事で、
まずは最低限、冗長感をなくしていただきたいですけどね。
直接でもホログラムでも、患者と何度も接触しているのも
まどろっこしさを漂わせている気がします。
っていうか、あれだけ接触していたら、
監視カメラなどに証拠が残ってしまう可能性が高くなるのでは?
なんかもう…設定にしても脚本にしても、粗だらけですね(苦笑)
次回を見て、感想を書き続けるのか(最悪、視聴もやめるか)
そろそろ判断しようかと思います…。
↓前回の感想はこちら↓
Source: りんころのひとりごと。
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