ミステリと言う勿れ 9話 感想|今回の風呂光の存在意義がよく分からず…

ドラマ

 

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佐々木蔵之介さんの、頬を伝う涙ではなく大粒の涙がぽろぽろと零れ落ちる演技に、

人知れず罪悪感や悲哀感を心の奥底に溜めながら過ごしてきたんだ…という

“描かれなかった背景”みたいなものが感じられて、魅了されはしたものの…。

うーん…時間を置いて考えてみたら、(※初視聴も感想も3/13時点のもの)

言い方は悪いですが、蔵之介さんの演技の上手さで

あらゆる物事の違和感をねじ伏せた気がしないでもないんですよね。

 

例えば、橘高(佐々木蔵之介)が起こした事件のきっかけについて。

喜和(水川あさみ)から

「若宮から電話がかかってきたら私の居場所を知らせて欲しい」という旨の電話を

橘高の勤める市役所にかけてきた所にあるんですが…

5年前ならばLINEやメッセージなどいろんな連絡手段がある訳で、

なぜ橘高に、しかも市役所を通して伝言を頼んだのか?

そもそも、なぜ天達(鈴木浩介)ではなく橘高に電話したのか?が疑問に残るんです。

私が補足の台詞を聞き逃していただけかと思い、ここの部分だけ見返してみましたが、

やはり経緯はカットされていた模様。

彼が犯人だと印象づけるためなのか、説明不足感は否めませんでした。

 

そして、パン(渋谷謙人)とデラ(田口浩正)の正体についても、

気配を薄めて 周りよりも異質に描かれていたのは、

事件の関係者ではなく刑事だったからなのか!とは納得出来ましたが。

そうなると今度は、同じ刑事である風呂光(伊藤沙莉)が同行する必要性を

ますます感じにくくなってきます。

刑事なのにどちらか一方でも顔見知りではないの?というのはもちろん…

彼女が彼らと裏でタッグを組むなどして刑事らしい活躍もするのでもなく、

「何も気づけなかった」で”一般人扱い”で終わらせるとなると…

これ、今回の彼女の役割って、原作で元々いたキャラと置き換えられたか、

あるいは原作にはない設定を追加し、

結果的に上手く改変出来なかったんじゃないかと思うんですよね。

 

よくよく考えてみたら、

女性は1人もおらず、しかも半分以上初対面かつ歳の離れた男性と別荘で宿泊する…

年頃の女性なら躊躇してしまいそうな行動を平然と起こしているのも不思議ではあります。

もし仮に、風呂光のポジションが彼女ではなく、

整(菅田将暉)と頭脳戦で張り合える男子大学生にして物語が展開されていたとしたら、

この違和感は払拭され、今エピソードのメインである

「ゲーム」「ミステリー会」ならではの面白味も増したかもしれませんし。

潔く男性ばかりの舞台にする事で、

紅一点である喜和の謎めいた存在感も引き立ったのかもしれません。

 

恋愛要素に関してはですねぇ…あんまり書きたくないんですが、

ジャンプしてバランスを崩して倒れた先が整でドキッ!なんていうシーンをやらないだけ

まだマシだと途中まで思っていたのに…

最後の明らさまな時代錯誤エピソードを加えられるとモヤっとしますね。

個人的には、池本(尾上松也)のキャラも好きで、

初期の頃は整と風呂光で3人組として描かれていたイメージがあるんですが…

回を重ねるごとにただの脇役に回り、

しかも今回は、短絡的な上司へとキャラを変えられてしまって寂しい限りです(泣)

 

脚本家は女性の方なんですけどねぇ。

キャスティングも主人公の魅せ方も、謎解き部分もせっかく面白いのに、

風呂光を”恋するドジっ子ヒロイン”として押し出している作りが

全ての良さを壊している気がしてなりませんなぁ…。

うーん…勿体ない。

 

↓前回の雑感はこちら↓

 

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Source: りんころのひとりごと。

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