前回の感想は偏って書き過ぎちゃったかな…とちょっと反省しつつ。
“おじさん”である圭介(堤真一)と”小学生”の姿になっている貴恵(石田ゆり子)が
一緒にいるというコミカルさを強調していた内容から一転、
今回は話が少し前進した印象がありました。
「妻が小学生で、別の家庭があるから」もう前と同じようには行かないという
現実を知る父娘の描写、現在万理華(毎田暖乃)の姿で暮らしている
白石家の実態が分かってきたのが大きいんでしょう。
そして…新島家と白石家2組の単なる家族再生物語でもないのかな?とも。
というのも、万理華の立場で見ると、思った以上に悲しくなる場面が多かったのです。
部屋は洗濯物で散らかっており、食事は母・千嘉(吉田羊)がいたとしても
注文した弁当を別々の場所で食べるし、会話もほとんどない。
最も切ないのは…圭介や麻衣(蒔田彩珠)といるとあんなに気ままで楽しそうなのに
千嘉の前だと笑顔すら見せない所。
そしたら、学校なら父娘のように明るく振る舞っているんじゃないか?とも考えられるんですが、
クラスメイトからキャラ変した?と言われていた辺り、
貴恵の記憶が蘇る前=元々の人格の万理華は、
大人しくて周りと積極的に関わるタイプではなかったのかもしれません。
家では母と上手くいかず、学校では1人ぼっち…
居場所がなくて心細かった万理華がSOSを発した結果、
貴恵の記憶が棲みついた今の状態になったんじゃないかという気がしました。
彼女の”頼もしいキャラ”のイメージが強いだけで、
圭介や麻衣の前で堪えきれずに泣き、「また来ても良い?甘えても良い?」とお願いする姿が
“今”の貴恵の心境でもあり、万理華そのものでもあるんだろうな…とも思います。
今は貴恵と再会出来て浮かれている状態の圭介と麻衣だけれども、
「”万理華”としての生活を過ごしている」事実を知った上で、白石家の実態に踏み込んでいき、
貴恵が小学生の姿で戻ってきた理由が万理華のSOSから来ていた事に気づいて、
人生の歯車が動き出した2人が今度は白石家を救ってあげる…。
展開が基本的にゆったりなのも恐らくちゃんと意図があり、
様々な人物や出来事を絡ませる形で物語の全体像を作っていき、
上記のような大きな結末を見せるためなのかな?とようやく気づかされました。
まぁ、とりあえずは…特に圭介ですが(笑)
次のフェーズに移ってくれる事を期待したいです。
強いて言うなら、友利や守屋(森田望智)、大きく関わるであろう愛川(杉野遥亮)と
ただでさえ新島家の2人に影響される立ち位置の人物が多いのに、
そこにまた生まれ変わり疑惑の中学生の小説家のエピソードも盛り込んでくるとなると
話が散漫しそうな予感はしております。
でも、あのオチだけでは、中学生のエピソードがどう展開されていくのかはまだ分からないので、
ここら辺に関してはツッコまず、何話かじっくり見守るしかなさそうですね。
↓前回の感想はこちら↓
Source: りんころのひとりごと。
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