キングダム707話のネタバレを含む考察となります。
※本編ネタバレを含みますのでご注意下さい。
今回は扈輒の仇討ちに向かった龍白公と虎白公のラスト。
特に龍白公を討つ信という構図で終幕します。
この討ち取りは単に信が龍白公に勝ったというものではありません。
言ってみれば憎しみの連鎖を断ち切る一手と言えるものになりました。
それすらも引き受けて信は更に上に進もうというのでしょう。
それではキングダム707話を考察していきます。
信が敗北する戦がある
信と蒙恬は楚の項燕に大敗
龍白公の武力は相当なもの
龍白公と虎白公が王翦の陣を抜けました。
そしてすり抜けながら桓騎に向かう途中で現れたのが飛信隊です。

キングダム706話/原泰久先生/集英社
虎白公と龍白公の前に飛信隊現る
龍白公を戦闘に飛信隊とぶつかり合うことになりました。
龍白公の武力は相当なもので飛信隊の前衛を蹴散らします。
打って出るのは飛信隊の隊長である信です。
龍白公の勢いが消えたことに気付いた虎白公は、その存在が飛信隊の信であることに気付きました。
実は王賁は相当な武功を上げる
王賁は史実で四国を滅ぼす
虎白公たちが桓騎への道を開く
虎白公は影丘にて岳白公を討ち取った存在が飛信隊であると知っています。
それほどの武力を前に命をかけて向かうしかありません。
もとより決死隊としての覚悟を持っていた虎白公です。
(舜水樹からは否定されていましたが)
虎白公の騎馬隊が入り込んでいき飛信隊と応戦。
飛信隊は槍で貫いても事切れるまで望んでくる兵たちを見て、普通の兵ではないことを察します。
羌礼も様子がおかしいのを感じ取ったところ。
虎白公が飛信隊を引き受けて龍白公が桓騎への復讐の道をつなぐように願います。
両脇を固めて一つの道を作ることで龍白公を飛信隊から抜けさせます。
それを見た信は自らが龍白公を追うと決め、この場を他に任せることにしました。
羌瘣も信を追う形で騎馬兵を連れて向かいます。
桓騎の本陣に向かう龍白公
虎白公が飛信隊を引き受けたことで龍白公の騎馬隊は桓騎の本陣に向かいました。
丘の上で馬上にいる桓騎を見る龍白公。
扈輒大将軍の仇がそこにある状態。
ただし、油断しているでもなくしっかりと防御の率いています。
まずは突撃してくる騎馬兵に向かって黒桜の弓隊が矢を射ます。
数人は倒れますが、それだけ。
龍白公の部隊の覚悟はそんなものではないと先程の飛信隊の戦いでも分かるところです。
槍で刺されても絶命するまでは襲ってくる。
まるで函谷関の戦いにもあった万極の軍を思わせるものです。
⇒函谷関(かんこくかん)の戦いの全容

キングダム27巻/原泰久先生/集英社
長平の呪いそのものと呼ばれる万極
あれは長平の呪いを引き受けた場面でしたが、少なくとも死ぬその瞬間まで戦うという気概は同じものを感じます。
復讐にかられた心と憎しみが兵の力を強めています。
そして本陣の部隊に突撃した龍白公を戦闘に前衛を蹴散らしていきます。
この状況で摩論は兵で押さえつけようとしますが、弾き返すが如く刻まれます。
黒桜も摩論もこの龍白公が雷土を捕らえた、言わば桓騎側からしても仇の人物だと分かっています。
だからこそ捕らえて同じ拷問にかけて切り刻んで殺そうという目論見がある訳です。
信が龍白公を討つ
そこに現れたのが信でした。
追ってきた信は龍白公の側面にあらわれて王騎の矛を振りかざします。
龍白公の一撃を躱して、龍白公の脇にまずは一つ斬撃を加えました。
黒桜が雷土の仇であることを叫び、信に対して制止を試みますが聞きません。
一切の躊躇もなく、桓騎や黒桜、そして摩論たちの前で雷土の仇と言える龍白公を袈裟斬りにして討ち取りました。
嘆く周囲ではありますが、信は武将一人を討ちながらも普段とは違う「無念」とも取れる表情。
「戦はそういうものじゃないだろ」とでも言いたげな俯きの表情でした。
キングダム707話はここで終わっていますが、おそらく信は思ったのでしょう。
憎しみが憎しみを生み合って争いがあらぬ方向にあるという感覚。
龍白公と虎白公も復讐心で桓騎を討とうとしました。
今ある閼与の兵たちの粘りも桓騎の十万の斬首に対する恨みによるもの。
桓騎の側近である黒桜たちが雷土と同じ様に切り刻むと豪語したのも同じ。
それでは嬴政の目指す中華統一はならないと信は考えているはずです。
復讐と憎しみが連鎖して、そこに何が残るのだと言いたげなところです。
今回の龍白公討ちは武功を上げるというよりは、憎しみの連鎖の断ち切りを意味したものとなりました。
その意味での考える思いがあって、今の表情をしているものと思われます。
結果的に双方の復讐は信の一撃によってなりませんでしたが、これについて信が何を語るのか。
キングダム708話に注目です。
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Source: マンガ好き.com





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