岸辺露伴は動かない 4話 感想|岸辺露伴の災難と執着

ドラマ

 

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すごーい!相変わらず面白い!!

キテレツな世界観でも、少し時間が経ったとしても(再放送は結局見れず)

スーッと入っていける作り込みの高さよ…。

やっぱり、視覚と聴覚による魅せ方が上手いんだろうなぁと思います。

 

今回はトレーニングに取り憑かれる男の話…ですね。

アニメを見た視聴者からは

「”あのシーン”は特殊メイクかCGでやるのでは?」という声が散見されましたが、

CGを使う事なく、トリッキーな演出を加えるでもなく、

ささやかな劇伴と、速度が上がると同時にヒートアップしていくマシンに倒れる自転車の余韻、

全身を使った息切れの声といった“日常音”を最大限に使って

陽馬がいかに頭がおかしい奴かを表現していた印象がありました。

架空ではなく現実で起こった出来事に寄せているから余計ヤバさが増してくるし、

どうかしているとも言いたくなってしまう。

まぁ…登場するたびに体が逆三角形に近づきつつあるほど実際に鍛えられた

笠松将さんの役者魂も効いているんですけども。

凄いよなぁ役者って…台詞通り本当に「変わって」見える。

 

あとは話を変えて、”視覚”で特にギョッとさせられたのはロッククライミングのシーン。

彼女が帰宅した時にね…後ろにチラッと映り込んでいるのを見て

「ん?ロッククライミング?」って判断した途端、次のカットでは壁中いっぱいそうなっていて。

狂気の沙汰以外の何物でもなかったんです(笑)

なんか…何となく、よく見かけるロッククライミングよりも

敷き詰められた石の密度が高かったような気もして、そんな所も含めて強烈な1シーンでした。

 

内容自体は、大分変わり者であるはずの露伴高橋一生)ですら彼を「ヤバイ」と

他人事っぽく捉えてしまうものの、

そういう本人も「ヤバイ」と分かっていながら中身を知るのをやめられない、

面白い話題を見つけては漫画のネタにしたくなるのをやめられない点では

彼と同じ”取り憑かれている”者の1人なのだ…という皮肉めいたオチに。

ちょっと引いていた泉(飯豊まりえ)の反応が物語ってましたねぇ。

そして、かなり次元の違った例えをするけれども、

ゲームをやり出したら、それを制止する親がうざったく思えるほどどっぷりハマり込むとか、

デブの素だと分かっていながらマヨネーズ中毒になるだとか、後は犯罪で言えば薬物だとか。

そういう日常生活で起こりうる話も同じ部類に入るんだと思います。

いくら何でも陽馬のようにはならないでしょ〜と、彼の行き過ぎた言動にホラーを感じつつも、

見終わってみれば「似たような経験はちょっとだけした事あるかも…」という

ほんの”気づき”を残す今回の作りは、2話の「くしゃがら」のオチを思い出させたりもしました。

 

構成としては去年と同じく、

1つ1つの話は独立しているものの、それらをまとめてパッケージ化させたら

1つの物語が出来上がる…といった感じになるみたいですね。

中村倫也さんがその役割を担っていたのを、今度は六壁坂村が代わりに担う事に。

 

高橋一生さんのキャラ作りも心なしか、去年よりも声のトーンが上がったり、

喋り方にクセの強さを付け足したりして

岸辺露伴というフィクションでしか成立し得ないキャラクターを

自分なりに消化しようという意気込みも感じさせます。

 

明日も、明後日も、もちろん見ます!楽しみです。

 

↓前回の感想はこちら↓

rincoro-ht.hatenablog.com

 

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Source: りんころのひとりごと。

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