下手したら闇バイトの人たちと同じになってしまうと思いながら見ていた前半からの今回…
祐子(安達祐実)もとうとう、れっきとした”犯罪者”になってしまいました。
闇バイトの現場があそこまでじっくり描かれるのって、中々珍しいのではないでしょうか。
祐子が行ったのは、タタキ=強盗の情報集めで…
そこで驚いたのは、傍から見ると到底犯罪者には思えない、
ごく普通の見た目をした人たちばかりが電話していたという事だったんですね。
外で動く坂本(木原勝利)や蒲池(加治将樹)など、
闇バイト関係者の中にはいかにも悪さをしそうな風貌の人もいるんですが、
「犯罪者」と言えば全身黒づくめで…黒い手袋をして…
帽子とマスクをして…っていうのはもう古くて(この例も典型的ではあるんですが(汗))、
祐子がお金欲しさに片足を突っ込んでしまったように、
それぞれ何かしらの苦しい事情があって
いつの間にかズルズル抜け出せなくなってしまった人たちの方が
圧倒的に多いんだろうと考えさせられる光景でした。
現実世界でも実際に事件が起こっているだけに、あまりの生々しい描写に
恐怖どころか胸が痛くなりました…。
胸が痛くなったと言えば、ショッピングモールで偶然再会した
橋本(工藤遥)とのエピソードも。
今思えば佐々木さんと話すの結構好きだったと言ってくれている橋本に対して、
さっき撮った写真をやっぱり消して欲しいと切羽詰まった表情でお願いする祐子の様子が…
ああ…もう”あの頃”には戻れない所まで来てしまったのだという
現実を突きつけられたようでしたね。
橋本のいる世界と、祐子のいる世界とで自ら分断しに行ったとも言えます。
今の祐子は、自分が闇バイトに関わっているという事実を何とか隠したくて必死で、
話が全然噛み合っていません。それが悲しいのです。
彼女の心遣いに気づける・応えられるかどうかが、
泥沼にハマらない最後のチャンスだったかもしれないのに。
橋本の立場を思うと、切なかったです…。
それにしても、夫婦はま〜た危ない道を走ってますね。
そっちの方に引き摺り込むのって、いっつも義光(青木崇高)なんですよね(苦笑)
純一(味元耀大)のあの失望した顔を目の当たりにしたはずなのに、
坂本が家にも上がり込んできたのに、息子が巻き込まれて攫われるなんて発想が
全く頭にないのが不思議です。
小学生でまだまだ自立出来る年齢ではないのを自覚しているからか、
今でこそ大人しく親と一緒の生活を送っていますが、
両親が捕まったとしても終わりという訳にはいかず、将来が心配でたまりません…。
↓前回の感想はこちら↓
Source: りんころのひとりごと。
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